貞麟寺

貞麟寺

長野県北安曇郡白馬村、神城沢渡地区の南神城駅近くにある弘治2年(1556年)創建という曹洞宗の古刹が、貞麟寺(ていりんじ)。開基は仁科氏(にしなし)の家臣・沢渡盛忠の母・貞麟と伝えられています。4月下旬~5月上旬に境内の枝垂れ桜(貞麟寺の枝垂れ桜)が咲くことで有名です。

神城の豪族・沢渡盛忠が創建した曹洞宗の古刹

貞麟寺

「貞麟寺の枝垂れ桜」はエドヒガンの変種。
春にはオオヤマザクラやエドヒガンザクラ、カタクリが花を添え、禅寺の境内も華やかに。

本尊は聖観世音菩薩坐像。
戦国時代の土地の武将で、三日市場城主・沢渡氏(さわたりし)は仁科家の家来でしたが、武田氏が侵攻してくると武田氏配下となり江戸時代に松本藩が編纂した、『信府統記』(しんぷとうき)によると沢渡盛方が天文14年(1545年)から、 この地を領有。

沢渡盛方は、元亀元年(1570年)に武田氏に従って駿河国花沢城を攻め討死しています。
天正10年(1582年)、沢渡盛忠のときに武田氏が滅亡、小笠原貞慶(おがさわらさだよし)が松本に入府すると沢渡氏は小笠原氏に従い、天正18年(1590年)の小笠原秀政の下総古河転出に従い、この地を離れています。

年代的には、沢渡盛忠が創建した禅寺で、神城大宮地区の神明社本殿も天正16年(1588年)に沢渡盛忠の再建で、国の重要文化財に指定されています。

貞麟寺
貞麟寺
名称 貞麟寺/ていりんじ
所在地 長野県北安曇郡白馬村神城沢渡
関連HP 白馬村公式ホームページ
電車・バスで JR南神城駅から徒歩15分
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約45km。上信越自動車道長野ICから約41km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 貞麟寺 0261-75-2620
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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