長崎県平戸市、復元された平戸オランダ商館前の海岸は、東インド会社の帆船の寄港を前提に、江戸時代初期の元和2年(1616年)、元和4年(1618年)、寛永16年(1639年)と3回にわたって港湾整備、護岸工事がされた埠頭。その埠頭部分の石積みの先端部に常夜灯が建てられ、常灯の鼻と呼ばれています。
平戸に寄港した東インド会社の商船は灯台代わりに利用した
元和2年(1616年)、平戸オランダ商館大増築の際に、防波堤もかねて築造されたもの。
夜の航行の目印として灯台の機能も担っていました。
往時には、ここにオランダの三色旗(国旗)も立てられていました。
現在の常夜灯は、平成元年に日蘭修好380周年記念事業の一環として築かれたもの。
1669年(寛文9年)に刊行されたオランダ人宣教師で歴史学者のアルノルドゥス・モンタヌス(Arnoldus Montanus)の『東インド会遣日使節紀行』(原題:Gedenkwaerdige Gesantschappen der Oost-Indische Maetschappy aen de Kaisaren van Japan)に掲載の挿絵をみると、ほぼ現在と変わらない護岸の様子が描かれています。
ただし、モンタヌス自身は一度も来日していないので、正確な挿絵が描かれているのは不思議ではあります。
常灯の鼻 | |
名称 | 常灯の鼻/じょうとうのはな |
所在地 | 長崎県平戸市大久保町 |
関連HP | 平戸市公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐世保駅前から西肥自動車バス平戸桟橋行きで1時間25分、終点下車、徒歩5分 |
ドライブで | 西九州自動車道(武雄佐世保道路)佐世保みなとICから約36km |
駐車場 | 平戸港交流広場駐車場(50台/2時間まで無料、以降有料) |
問い合わせ | 平戸市観光課 TEL:0950-22-4111 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag