おばなざわ花笠まつり(『花笠おどり』発祥地)|2024

おばなざわ花笠まつり

2024年8月27日(火)~8月28日(水)、山形県尾花沢市で『おばなざわ花笠まつり』が開催。もともとは尾花沢の鎮守・諏訪神社の祭礼ですが、尾花沢が発祥地である「花笠おどり」(正調花笠音頭)を交えての大きなイベント。8月27日は神輿や囃子屋台などの伝統行列、8月28日は花笠踊り大パレードを実施。

8月28日には『花笠踊り大パレード』も

おばなざわ花笠まつり

尾花沢市では、花笠おどりは現在まで、上町・寺内・安久戸・原田・名木沢の5流派が源流として伝えられています。

8月26日には『前夜祭』として囃子屋台と太鼓車が巡回。

8月27日は、伝統の諏訪神社例大祭で『まつり行列パレード』(9:00~17:30)。
豊年を祈願する「豊年踊り」、京・祇園の流れをくんだ「囃子屋台」、「踊り屋台」が巡行します。
8月27日には「チャレンジ!花笠!」という体験イベントがあり、花笠踊りの達人が踊りを懇切丁寧に指導してくれます。
かつては祇園祭の流れを汲んで、豪壮な山車も出ていましたが、大正から昭和初期に電柱、電線化で山車の巡行は廃絶し、昔語りとなっています。

8月28日は、15:00〜総勢約2000名からなる踊り手が参加する『花笠踊り大パレード』。
県内の夏祭りの最後を飾る盛大な祭りです。

『花笠おどり』のルーツは、尾花沢

大正8年、尾花沢市の灌漑用水確保のため徳良湖築堤工事が行なわれ、その際に唄われた土搗き唄が「花笠音頭」の発祥。
その土搗き唄に合わせて、笠を廻して即興で踊ったものが「花笠おどり」の原型です。

尾花沢の花笠おどりは、当時工夫たちが日除け、雨除けのために被っていた笠そのままの大きな笠を使い、勢いよくダイナミックに廻す「笠廻し」が特徴の激しい踊り。
笠を大きく頭の上で回すのは、笠で日を除け、雨を除ける動作。
笠を両肩に担ぐのは土を運ぶモッコを担ぐ動作など一連の土木労働を表しているのです。

花笠おどりは現在まで、上町流(かんまちりゅう)、寺内流・安久戸流(あくとりゅう)・原田流・名木沢流(なきさわりゅう)の5流派が源流として伝えられています。
ルーツの5流派のも、細部を見ると男性的なおどりの上町流、女性的なしなやかさのある原田流とそれぞれに特徴があります。

正調『花笠音頭』の代表的な歌詞は、揃ろた揃ろたよ 笠踊り揃ろた 秋の出穂より まだ揃ろた ヤッショウマカショ。花の山形 紅葉の天童 雪をながむる 尾花沢 ヤッショウマカショ。おらが在所へ来て見やしゃんせ 米のなる木が おじぎする ヤッショウマカショ。

正調『花笠音頭』

  1. 揃ろた揃ろたよ 笠踊り揃ろた 秋の出穂より まだ揃ろた ヤッショウマカショ
  2. 花の山形 紅葉の天童 雪をながむる 尾花沢 ヤッショウマカショ
  3. おらが在所へ 来て見やしゃんせ 米のなる木が おじぎする ヤッショウマカショ
  4. 朝の六時から 弁当箱さげて 徳良通いは 楽じゃない ヤッショウマカショ
  5. ついて固めて でかしたつつみ 水も漏らさぬ 深い仲 ヤッショウマカショ
  6. おらがお国で 自慢なもの なすときゅうりと 笠踊り ヤッショウマカショ
おばなざわ花笠まつり
おばなざわ花笠まつり|尾花沢市|2024
開催日時 2024年8月27日(火)~8月28日(水)
所在地 山形県尾花沢市梺町3-1-6・尾花沢2475
場所 諏訪神社・中央駐車場周辺
関連HP 尾花沢市公式ホームページ
電車・バスで JR大石田駅からタクシーで10分
ドライブで 東北中央自動車道尾花沢ICから約6km
駐車場 臨時駐車場(尾花沢小学校・尾花沢中学校・文化体育施設・警察署跡地)を利用
問い合わせ 尾花沢市観光物産協会 TEL:0237-23-4567
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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