第110回『島田大祭』帯まつり|島田市|2022【次回は2025年開催予定】

2022年10月8日(土)〜10月10日(月・祝)、島田市で『島田大祭(帯まつり)』。3年に一度、10月中旬に開催される『島田大祭』。大井川鎮護や安産の神として信仰されている大井神社の祭で、1695年(元禄8年)に神事祭式が定まり、初めて神輿が渡御(とぎょ)されてから110回を数えます。現在では『帯まつり』の名で知られ、島田市のデザインマンホールもこの絵柄です。

3年に1度開催される大井神社の大祭

『帯まつり』と呼ばれるのは、島田宿に嫁いできた女性が大井神社(島田市大井町=大井川の神格化が始まりという古社)で安産祈願したあと、島田宿の宿場内で帯を披露していたものが、いつしか女性の代わりに大奴(おおやっこ)が金爛緞子(きんらんどんす)の丸帯を太刀(たち)に掛けて宿場を練り歩くようになったことに由来。「日本三大奇祭」に数えられる場合もある、ユニークな祭です。

東海道島田宿は、大井川の増水による川留(かわどめ)で繁栄した宿場。大井川の川留は年平均50日ほど。参勤交代の大名の半数(約150人)が東海道を利用し、参勤交代の時期は増水期の4月〜6月に設定されていたので、年間5000両近くの収入があったと推測できます。
一般の旅人と合わせ、大井川の渡河費用だけで年間8000両もの収入があり、これと宿場の宿泊で大いに潤っていました。

2016shimadataisai

『島田大祭』日程

『島田大祭』は、神輿(みこし)の渡御行列(とぎょぎょうれつ)に付くお供(大名行列・鹿島踊り・屋台など)に注目。
このお供は、古くから島田宿の大井神社の氏子や町内ごとの「街(がい)」と呼ばれる祭典組織により構成されています。
お供は、お渡り(祭りの最終日)以外はそれぞれが独立して町内外を巡ります。

(衣装揃え)
早朝、各街の青年衆が祭り法被に正装して、大井神社拝殿前に集合し、祭の無事を祈ってお祓いを受けます。

(御夕祭)
大井神社では宵宮(よいみや)祭が斎行されます。各町のお供はそれぞれ町内外披露。

(御本祭)
中日が『御本祭』で、大井神社では大祭の式が執り行なわれ、祭りが無事斎行されることを祈願。
大奴、大鳥毛、鹿島踊は「お宮めぐり」(境内の春日神社前から本殿まで奉納舞しながら一周)。各町のお供は前日に続き町内外披露を行ないます。

(お渡り)
大祭最終日、大井神社から御旅所(御仮屋町)までのお渡りの日。
行列は大奴で有名な大名行列を先頭に、神輿渡御行列、鹿島踊、屋台と続きます(長い行列のため、大井神社を最初の大名行列が出発してから鹿島踊が出るまで1時間あまりが必要)。
屋台は神社前に待機し、行列の最後尾に付き、行列の長さは1kmにも及びます(行列の往復の行程は10時間ほど)。
朝、大井神社を出発した一行は途中、先祖が大井川から御神体を拾い上げたと伝えられる杉村家で中饌祭の後、御旅所へ向かい祭事の後再び大井神社へ戻ります。
大名行列はその後、短縮された行列が再編成され、夕闇の中「本陣入り」が行なわれます。

第110回『島田大祭』帯まつり|島田市|2022
開催日 2022年10月8日(土)〜10月10日(月・祝)
所在地 静岡県島田市
場所 島田市本通及びその周辺
関連HP 島田市公式ホームページ
電車・バスで JR島田駅から徒歩5分
ドライブで 新東名高速道路島田金谷ICから約6km
駐車場 大井川緑地公園駐車場/無料
問い合わせ 島田市観光協会 TEL:0547-46-2844
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

【マンホールで知る町自慢】No.018 島田市

2016年2月1日

 

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