【映える和歌山 第3景】 爽快で絶景、生石高原の火上げ岩に立つ

生石高原

和歌山県北部の海草郡紀美野町、最高地点の生石ヶ峰(標高870.0m)の西に派生する尾根上の台地が生石高原(おいしこうげん)。9月中旬〜11月のススキで有名ですが、笠石の南、断崖に突き出たオーバーハング状の火上げ岩(ひあげいわ)は写真撮影には絶好の地です。

山上まで車で到達、手軽に得られる絶景写真

生石高原
生石高原

和歌山県道184号(生石公園線)が高原を通過しているので、手軽にススキ原に到達できます。
例年3月上旬に定期的な火入れ(山焼き)が行なわれていることから、ススキ原が維持されています。
かつては貴重なカヤ取りの場で、採取したカヤを屋根などに使っていました。

火上げ岩は、火を焚いて雨乞いをしたというのが名の由来と伝わりますが、山焼きに関連した岩名なのかもしれません。

笠石北側の県道の駐車場(「山の家おいし」が営業し、食事も可能)からなら笠石経由で10分ほどで火上げ岩に到達できます。
笠石の名は、かつてここで修行した空海(弘法大師)が、この地で高野山を見出し、感動で忘れた笠に由来ともいわれますが、高野山周辺には数多くの空海伝承があり、そのうちのひとつです。

火上げ岩は、笠石同様に、石英片岩の岩塊で、石英片岩の硬軟による浸食で台地が形成される際、硬い部分が残ったのが火上げ岩は、笠石ということに。

生石ヶ峰の東300mほどの場所には、高原の名の由来となった生石神社(しょうせきじんじゃ)がありますが、やはり巨石・夫婦岩が御神体(神職以外の立ち入りは禁止ですが、拝殿からも見ることができます)。

ススキが有名な生石高原ですが、避暑にも絶好。
なお、火上げ岩に立つ際には柵などはないので転落に十分注意を。
GWなどは順番待ちになることも多いので、朝夕に訪ねるのがおすすめです。

生石高原
生石高原
【映える和歌山 第3景】 爽快で絶景、生石高原の火上げ岩に立つ
所在地 和歌山県海草郡紀美野町中田
場所 生石高原 火上げ岩
電車・バスで 有田鉄道金屋口駅からタクシーで30分
ドライブで 阪和自動車道海南東ICから約20km
駐車場 第1駐車場・有田川町駐車場・第2駐車場(ススキの見頃時期のみ解放9:30~16:30)/無料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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