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倉敷考古館

倉敷考古館

岡山県倉敷市にある吉備地方の遺跡を中心に、瀬戸内海一帯から発掘された石器や土器などの出土品を時代順に展示する博物館が倉敷考古館。倉敷考古館は、昭和25年の開館以来、古代吉備を代表する数々の遺跡の発掘調査を手がけ、調査研究を進めてきた施設です。

商家の米蔵に吉備地方の遺跡を展示

倉敷紡績の社長などを務めた実業家・大原總一郎、大原孫三郎の右腕として実業界で活躍し、大正時代に倉敷町長を務めた実業家・原澄治(はらすみじ)らの提案により、クラレ、クラボウ、倉敷商工会議所、倉敷市が協力して誕生した博物館が、倉敷考古館。

倉敷は、江戸幕府の天領地であり、周辺地域の物資集散の中心地として栄えた地。
昭和25年開館の倉敷考古館の建物は、江戸時代後期に建てられた商家の米蔵を再生したもので、倉敷に現存する蔵のなかではもっとも古いもののひとつ。
なまこ壁の外観は、倉敷美観地区を代表する景観で、写真撮影にも人気のスポットになっています。
耐火性を強化するための瓦が白壁に貼るなまこ壁ですが、とくに東側の壁は全面、瓦貼りとなっており美しい外観を呈しています。

展示物は、西日本で最初に発見された旧石器時代の鷲羽山遺跡(わしゅうざんいせき/倉敷市大畠/旧石器時代の石器)、里木貝塚(倉敷市船穂町/縄文時代の貝塚)、女男岩遺跡・辻山田遺跡(倉敷市庄新町/弥生時代後期の遺跡)、黒宮大塚古墳(倉敷市真備町/弥生時代終末期~古墳時代初頭の墳墓)、酒津遺跡(敷市酒津/高梁川の川底で発見された弥生時代~中世の遺跡)など優れた古代文化を持ち繁栄した吉備地方の遺跡を中心に、縄文深鉢土器など瀬戸内海一帯から発掘された石器や土器などの出土品数百点を時代順に展示しています。

弥生時代の末〜古墳時代初頭に吉備でつくられ、墳墓に供献された大形で飾られた器台と壺(特殊器台)は、この地方独特のもので、埴輪のルーツと推測されています。
芋岡山遺跡(岡山県小田郡矢掛町)、女男岩遺跡・辻山田遺跡、黒宮大塚古墳から出土の、台付家形土器、特殊器台などは、必見です。

開館時に貿易商から寄託された古代ペルー(おもにモチーカ期、チムー期)の土器や織物も展示。

倉敷考古館
名称 倉敷考古館/くらしきこうこかん
所在地 岡山県倉敷市中央1-3-13
関連HP 倉敷考古館公式ホームページ
電車・バスで JR倉敷駅から徒歩15分
ドライブで 山陽自動車道倉敷ICから約5km。瀬戸中央自動車道早島ICから約4km
駐車場 美観地区南駐車場(177台/有料)、美観地区東駐車場(148台/有料)、倉敷市中央駐車場(175台/有料)などを利用
問い合わせ 倉敷考古館 TEL:086-422-1542/FAX:086−441-1509
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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