大橋家住宅

大橋家住宅

岡山県倉敷市、倉敷美観地区にある国の重要文化財に指定される豪商の家が大橋家住宅。新田、塩田の開発で成功を収め大地主となった豪商・大橋家。幕末には村役人も兼ねていた家柄で、当時町人の住居に設けることが許されていなかった長屋門が通りに面して建てられていることからも大橋家の格式がわかります。

長屋門は大橋家の格式をうかがわせる

大橋家の先祖は豊臣秀吉の家臣で、大坂城落城の際に、京・五条大橋あたりに隠れ住み、追手を逃れるために大橋を名乗ったのだとか。
江戸時代の初めに、備中国中島村(現・倉敷市中島)に移り住み、宝永2年(1705年)に現在地に居を構えています。
代々中島屋平右衛門と称し、水田、塩田を開発して大地主へと発展し、傍らで金融業を営み、財を成しました。
天保の飢饉で千両を献納し、讃岐・直島に塩田を開いて、苗字帯刀を許されるようになり、幕末の文久元年(1861年)に倉敷村の庄屋となっています。

寛政8年(1796年)築の主屋は、入母屋造り、本瓦葺き、倉敷窓や倉敷格子を持つ典型的な厨子2階建てで、東には平屋建ての座敷が配されています。
主屋のほか、長屋門、米蔵、内蔵の合計4棟と敷地が国の重要文化財(倉敷で唯一の重要文化財)。

大橋家住宅
名称 大橋家住宅/おおはしけじゅうたく
所在地 岡山県倉敷市阿知3-21-31
関連HP 大橋家住宅公式ホームページ
電車・バスで JR倉敷駅から徒歩10分
ドライブで 山陽自動車道倉敷ICから約5km。瀬戸中央自動車道早島ICから約4km
駐車場 美観地区南駐車場(177台/有料)、美観地区東駐車場(148台/有料)、倉敷市中央駐車場(175台/有料)などを利用
問い合わせ 大橋家住宅 TEL:086-422-0007/FAX:086-422-0007
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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