岡山県備前市伊部(いんべ)、天津神社の境内にある室町時代から江戸時代にかけての備前焼の窯跡が備前北大窯跡(びぜんきたおおがまあと)。室町時代末期に北、南、西という3ヶ所の大規模の共同窯に集約されていますが、そのうちのひとつが備前北大窯です。備前陶器窯跡として国の史跡になっています。
備前焼の共同窯の跡は、国の史跡に
日本六古窯に数えられる備前焼は遡れば古墳時代の須恵器(すえき)にまで行き着くという古い歴史を持つ焼き物。
平安時代から鎌倉時代にかけて伊部(いんべ)周辺で焼かれていた日用雑器がその起源といわれています。
経済の発展とともに焼き物の需要も高まり、茶の湯の隆盛から、その渋い味わいが人気となり、伊部に陶工の大集落が築かれました。
室町時代初期に備前焼は全国に広まり、室町時代末期には伊部周辺に点在していた中規模の窯が、備前市内の北、南、西という3つの大規模の共同窯に集約され、量産体制が整えられたのです。
天津神社の境内にある備前北大窯跡はそのひとつで、江戸時代に使用されていたもの。
備前北大窯跡は、日本遺産「きっと恋する六古窯-日本生まれ日本育ちのやきもの産地-」の構成資産にもなっています。
備前北大窯跡 | |
名称 | 備前北大窯跡/びぜんきたおおがまあと |
所在地 | 岡山県備前市伊部629 |
電車・バスで | JR伊部駅から徒歩10分 |
ドライブで | 岡山ブルーライン備前ICから約7.7km |
問い合わせ | 備前市まち営業課おもてなし観光係 TEL:0869-64-1832 |
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