津山郷土博物館

津山郷土博物館

岡山県津山市、津山城跡のすぐ南に昭和63年に開館したミュージアムが津山郷土博物館。地質時代から現代に至るまで、美作(みまさか)地方の文化財を収集、保管、研究する活動を行なう博物館です。常設展示は7つのテーマに分けられ、地質時代まで遡る太古の歴史から現代にいたるまでの歩みを解説。

美作地方の歴史、そして津山藩を詳細に解説

津山郷土博物館
鍬形蕙斎『江戸一目図屏風』

津山市は、律令時代に美作国(みまさかのくに)の国府、国分寺、国分尼寺が置かれ、室町時代には美作国・守護大名の山名氏が津山城(日本三大平山城)を築き、江戸時代には津山藩の藩庁となるなど古代から近世まで一貫して、美作の政治・経済・文化の中心地でした。
関ヶ原合戦後の慶長8年(1603年)、森忠政(もりただまさ)が美作18万6500石に封ぜられて津山藩を立藩、元和2年(1616年)に津山城が完成した後は、城下町としての文化を育んできました。
出雲街道に面した城東町並み保存地区は国の重要伝統的建造物保存地区(津山市城東伝統的建造物群保存地区)にも指定されています。

津山郷土博物館の見どころは、一介の浮世絵師から異例の抜擢で津山藩の御用絵師(大役人格、10人扶持、別に絵の具料3両支給)となった北尾政美(きたおまさよし)、雅号は鍬形蕙斎(くわがたけいさい)の『江戸一目図屏風』(えどひとめずびょうぶ/津山藩松平家の御用絵師・鍬形蕙斎が文化6年・1809年に江戸の全貌を一目で見えるように隅田川東岸の上空からの鳥瞰図で、六曲一隻の屏風)や『津山景観図屏風』など。

絶滅したほ乳類パレオパラドキシアの骨格復元模型、古墳時代の美作を特徴づける陶棺(とうかん)の立体展示、縮尺150分の1による津山城の精密復元模型、徳川家康の次男秀康に始まる松平家旧蔵大名駕籠と熊毛槍も迫力がある展示のひとつです。

ちなみに、津山藩(松平家/親藩)の江戸上屋敷は、江戸城鍛冶橋門内に7000坪の敷地を有していました。
後に敷地が加えられ、最終的には1万2000坪ほどになっていますが、現在の東京駅の敷地の一部(ホームの有楽町側)です。

津山郷土博物館
名称 津山郷土博物館/つやまきょうどはくぶつかん
所在地 岡山県津山市山下92
関連HP 津山郷土博物館公式ホームページ
電車・バスで JR津山駅から徒歩10分
ドライブで 中国自動車道津山ICから約4.7km
駐車場 津山市城下駐車場(42台/有料)
問い合わせ 津山郷土博物館 TEL:0868-22-4567/FAX:0868-23-9874
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
津山城(鶴山公園)

津山城(鶴山公園)

津山盆地(岡山県津山市)の中央にある小高い丘に建つ平山城の城跡が津山城で、姫路城、松山城と並んで日本三大平山城にも数えられています。鶴が羽根を広げたように見えることから、別名「鶴山城」(かくざんじょう)とも呼ばれ、その城跡は現在、鶴山公園と

 

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