石切劔箭神社

石切劔箭神社

生駒山(642.3m)の西麓、大阪府東大阪市に鎮座する古社が、石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)。創建は神武天皇の御代と伝わり、神社名の由来は、祭神の神威が強固な岩をも切り裂くほど偉大ということから。霊力のある剣と箭(や=矢)が御神体となっています。

腫れ物の神様として古くから庶民に厚く信仰される

石切劔箭神社
初詣は大賑わい

平安時代編纂の『延喜式神名帳』にも記載される式内社。
延喜元年(901年)の『日本三代実録』にも「貞観7年(865年)9月22日、河内国正六位の石切劔箭神社従五位下を授く」という旨の記載があるので、昔から知られた社だったことがわかります。

「でんぼ」(関西の方言で腫れ物のこと)の神様として古くから庶民に厚く信仰され、病気平癒を祈願する人々で賑わいます。
「でんぼ」は、石切劔箭神社の社家に伝わる腫れ物を治す「伝法」が「でんぼ」に転訛したとも推測でき、その御利益がしのばれます。
有名な「お百度参り」も、この神社の祭神である饒速日尊(にぎはやひのみこと)が亡くなった時に、名残りを惜しむ人々が祭壇を繰り返し巡り続けたことに由来する風習。

本社のほかに、上之社があり、上之社の本殿は、かつての本社の本殿です。

毎月1日・15日・22日には『御湯神楽神事』(神前で沸かした湯で身を清め家内安全を祈る神事)が執り行なわれ、神事終了後には授与所で神笹の授与があります。

毎月7日・17日・27日は、境内にある穂積地蔵尊の縁日ですが、神仏習合時代、石切劔箭神社の神宮寺だった法通寺に祀られた地蔵尊4体などの縁日です。
法通寺は戦国時代の兵火で焼失し、再建されずに廃寺になっています。

石切劔箭神社
神門でもある絵馬殿
石切劔箭神社
上之社
石切劔箭神社
名称 石切劔箭神社/いしきりつるぎやじんじゃ
所在地 大阪府東大阪市東石切町1-1-1
関連HP 石切劔箭神社公式ホームページ
電車・バスで 近鉄東大阪線新石切駅から徒歩10分、近鉄奈良線石切駅から徒歩20分
ドライブで 阪神高速13号東大阪線西石切出口から約1km
駐車場 150台/有料
問い合わせ 石切劔箭神社 TEL:072-982-3621/FAX:072-981-3070
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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