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八重山遠見台

八重山遠見台

沖縄県宮古郡多良間村(たらまそん)、多良間島の最高所、標高34mの場所に築かれた津波避難場所を兼ねた展望タワーが、八重山遠見台。島の全景が見渡せる島随一の展望スポットで、琉球石灰岩の石垣が組まれているのは、17世紀頃、異国船監視のために築かれた遠見台の遺構です(国の史跡)。

多良間島の最高所は、かつての先島諸島火番盛

多良間島空撮PHOTO MAP
国の史跡・先島諸島火番盛(さきしましょとうひばんむい)に指定される八重山遠見台

琉球王朝時代、宮古と八重山の海上交通を監視したのが遠見台で、海を見渡す小高い丘に石を積み上げて狼煙(のろし)を上げたことから火番盛(ひばんむい)とも呼ばれています。
国の史跡としての指定名称は、先島諸島火番盛(さきしましょとうひばんむい)で、多良間島(多良間村)の宮古遠見、八重山遠見など13の島(2市2町1村)の18ヶ所の遠見台(火番盛)が国の史跡になっています。

中国への進貢船の航海状況、異国船の到来を監視し、狼煙のリレーで、首里の琉球王府に伝達したのです。

八重山遠見台の遺構の横に建てられた展望塔は、高さ18m。
展望塔に上れた快晴にはその名の通り八重山諸島(石垣島)を視認できることも。
大潮の干潮時にのみ出現し「幻の大陸」と称される八重干瀬(やびじ)を眺めることも可能です。
周辺は八重山遠見台公園(自然公園)として整備され、のんびりとくつろぐこともできます。

八重山遠見台から前泊港寄りの場所には宮古遠見台の石垣も現存しており、その名の通り、宮古方面からの船舶の往来を監視する役割を担っていました。

展望塔には、津波避難対策で鐘が吊り下げられています

国の史跡に指定される先島諸島火番盛18ヶ所

宮古諸島

八重山諸島

八重山遠見台
名称 八重山遠見台/やえやまとおみだい
所在地 沖縄県宮古郡多良間村仲筋
関連HP 多良間村公式ホームページ
電車・バスで 前泊港から徒歩25分
ドライブで 多良間空港から約4km。前泊港から約2km
問い合わせ 多良間村教育委員会 TEL:0980-79-2674/FAX:0980-79-2120
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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