沖縄県島尻郡伊是名村、伊是名島の玄関港・仲田港の南、伊是名城跡の近くにあるのが、サムレー道。尚家の親戚筋にあたる銘苅家と、伊是名城中腹の伊是名玉御殿(いぜなたまうどぅん)を結ぶ参道でもあり、琉球王府主催の『公事清明祭』(クージヌシーミー)」にも使われた古道です。
サムレーとは琉球王府と関係のある士族のこと
伊是名島は、第二尚氏王統の始祖、尚円王(しょうえんおう)の出身地であることから、息子の尚真王(しょうしんおう)の代に首里の玉陵(たまうどぅん)造営後、伊是名玉御殿が建立され、その参道として築かれたものです。
戦後、伊是名島を周回する道路ができるまで、伊是名集落と伊是名島南西部を結ぶ唯一の生活道路として使用されてきた全長2kmの古道です。
山越えの傾斜地500mの区間には、様々な珪石(マー石)が敷かれていますが、道の敷石が、サムレー(琉球の方言で武士のこと=王家と関わり合いのある士族)の足跡に似ていることで、サムレー道という名が誕生したのです。
侍というと薩摩藩士など、本土の武士を思い浮かべますが、あくまでも琉球王府と密なる関係にあった銘苅家などの士族を指しています。
サムレー道(石畳の古道)の西側入口近くには、絶景の地、風の岩もあります。
サムレー道 | |
名称 | サムレー道/さむれーみち |
所在地 | 沖縄県島尻郡伊是名村伊是名山 |
関連HP | 伊是名村公式ホームページ |
電車・バスで | 仲田港から徒歩20分 |
ドライブで | 仲田港から約1.5km |
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