沖縄県宮古島市城辺、宮古島の南岸、ムイガー断崖(隆起サンゴ礁の断層海岸)の内陸側のカルスト地帯(石灰岩台地)にある鍾乳洞が、仲原鍾乳洞(なかばりしょうにゅうどう)。サトウキビ畑の真下にある個人経営の穴場的な鍾乳洞ですが、事前に連絡すると探勝が可能です。
サトウキビ畑にある「日本一怪しい個人所有の鍾乳洞」
一面のサトウキビ畑のなかにひっそりと隠れたような存在の鍾乳洞が、仲原鍾乳洞。
宮古島は隆起サンゴ礁の島なので島内各所にこうした鍾乳洞が潜(ひそ)んでいますが、全長が265mと規模が大きく、鍾乳石や石筍(せきじゅん)などを観察できるのが、仲原鍾乳洞です。
「日本一怪しい個人所有の鍾乳洞」(地域活性にも尽力する洞主の上里勝彦さん/なかばり益々ぷからす振興協議会会長)とのことですが、地元ではパワースポットとしても有名。
サトウキビ畑になっていて、地表が見えないためにまったくわかりませんが、一帯は秋吉台同様にカルスト台地。
仲原鍾乳洞もドリーネ(カルスト台地の地表に生じるすり鉢状の凹地)の底からさらに浸食が続き、洞窟が生まれたもの。
つまり、入洞部分は、15mほどの縦穴のドリーネということに。
「日本一怪しい」という怪しさは、このサトウキビ畑に隠されたドリーネということにもありますが、ワクワク、ドキドキ感もたっぷりあって、口コミで「怪しさ」「面白さ」が広がっているのです。
洞内は「ンマリアブ」(ンマリ=生まれる)と称される島の聖地なので撮影は禁止。
子宝に恵まれた人、縁結びが叶った人がお礼参りに来るケースも多いのだとか(仲原鍾乳洞で結婚パーティーをすることもできます)。
洞内は20度ほどに保たれているため、泡盛を保存するサービスなども行なわれています(好きな銘柄の泡盛を持ち込み、保管料を支払えばOK)。
仲原鍾乳洞 | |
名称 | 仲原鍾乳洞/なかばりしょうにゅうどう |
所在地 | 沖縄県宮古島市城辺 |
ドライブで | 宮古空港から12km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 仲原鍾乳洞 TEL:0980-77-7300 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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