沖縄県豊見城市瀬長、那覇空港に近い周囲1.8kmのリゾートアイランドが、瀬長島。沖縄本島と海中道路で結ばれた島の高台、そして子宝岩のある海岸線にはサンセットパークが整備され、高台の海寄りに築かれているのがサンセットパーク展望台。周辺には草地の展望広場も整備され、リゾート気分もたっぷり。
那覇空港に着陸する航空機を見学、撮影するスポット
展望台から眼前にする那覇空港の沖へと伸びる進入灯は、令和2年3月に運用を開始した那覇空港第二滑走路(RWY36L/RWY=Runway・滑走路、36は360度で真北に向くことを表し、Lは2本ある滑走路の左側の意)のもの。
海を埋め立て沖合に築いたもので、瀬長島・サンセットパーク展望台からだとちょうど滑走路に着陸するシーンを撮影することができるので、人気があります(少し遠いので望遠レンズが必要です)。
公園内にゴミ箱はないため、ゴミは持ち帰りとなるのでご注意を。
サンセットパーク展望台から遊歩道を下ると海岸線(自然海浜広場)で、沖縄戦で破壊された子宝岩が復元されています。
展望広場一帯は瀬長グスクの跡
瀬長島には、琉球の国を創ったアマミキヨの子、南海大神加那志(なんかいうふがみかなし)が最初に島に住み、そこから豊見城の世立てが始まったという豊見城発祥伝説が残されています。
瀬長按司が居住した瀬長グスクもありましたが、沖縄戦での破壊、戦後、米海軍弾薬貯蔵基地して使用され、ようやく昭和52年に返還されるなど、苦難の歴史を歩んできました。
とくに沖縄戦では瀬長島に海軍砲台が築かれ(米軍の沖縄本島上陸に備え小禄飛行場の防備を担った砲台)、沖縄本島に上陸した米軍を背後から攻撃することもできましたが、壮絶な艦砲射撃を受け破壊されています。
戦前の島の最高点は標高44.2m、現在は展望台のある最高点で33.0mなので、艦砲射撃で10m以上も低くなってしまったことがわかります。
瀬長グスクのあった場所が、展望台、展望広場のある高台で、戦前は石積みの遺構もありましたが、米海軍弾薬貯蔵基地などで改変され、往時のものは残されていません。
瀬長島・サンセットパーク展望台 | |
名称 | 瀬長島・サンセットパーク展望台/せながじま・さんせっとぱーくてんぼうだい |
所在地 | 沖縄県豊見城市瀬長 |
関連HP | 豊見城市公式ホームページ |
ドライブで | 那覇空港から約5km |
駐車場 | サンセットパーク第四駐車場を利用 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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