『トゥームレイダー』のロケにも使われたアンコール遺跡「タ・プローム」(世界文化遺産)を思わせるのが、野呂山(最高点は膳棚山で標高839.1m/広島県呉市)の山上にある大重岩(おおがさねいわ)。その名のように人工的に岩を重ねたようにも見える巨岩で、しかも洞門もあることから、古代遺跡のような雰囲気に。
野呂山の展望台、岩海とあわせての探勝がおすすめ
野呂山の山上までは車道も通じていて、国民宿舎「野呂高原ロッジ」、そして「野呂山ビジターセンター」から徒歩15分ほどで到達できるのが大重岩。
途中までは林道歩きで、最後だけが山道なので、誰でも手軽に到達できるのもメリット。
標高790mに位置する巨岩は、地質的には流紋岩質溶結凝灰岩で、溶結構造に並行に節理が発達して、岩が重なったような外観に。
大重岩の東1kmのところに小重岩もあり、こちらも見応えがあります。
延暦11年(792年)、空海19歳の時、宮島・弥山で修行後、野呂山に立ち寄って岩窟に籠もり、さらに49歳の時に、再度修行に来たという伝承もあり、古くから修験の山であることがよくわかります。
野呂山には岩海もありますが、大重岩同様にまだまだ知る人ぞ知る存在です。
野呂山には、瀬戸内海眺望のかぶと岩展望台、星降る展望台(野呂山)、ハチマキ展望台、そして岩海遊歩道もあるのであわせて探勝を。
国民宿舎「野呂高原ロッジ」は、バス・トイレ付の和室、洋室(ツイン)も備え、宿泊費も手頃なため、野呂山探勝の基地に絶好です。
「密林の遺跡」を思わせる奇怪な巨石、野呂山・大重岩とは!? | |
名称 | 野呂山・大重岩/のろさん・おおがさねいわ |
所在地 | 広島県呉市安浦町中畑立小路 |
ドライブで | 広島呉道路(クレアライン)呉ICから約26.5km |
駐車場 | 野呂山ビジターセンター駐車場(無料)を利用 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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