大分県中津市本耶馬渓町冠石野、昭和46年10月1日、野路駅〜守実温泉駅間(25.7km)の廃止に伴って廃駅となった駅跡が、大分交通耶馬渓線・冠石野駅跡(おおいたこうつうやばけいせん・かぶしのえきあと)。廃線跡は現在、大分県道411号中津山国自転車道線(メイプル耶馬サイクリングロード)に転用されています。
春には桜が美しく咲き誇る
日豊本線の走る起点・中津駅(標高5.61m)から17.71km、標高67.28mに位置するのが、冠石野駅。
駅跡には駅名標が復元され、ベンチが置かれてメイプル耶馬サイクリングロードの休憩スポットになっています。
中津駅側の羅漢寺駅跡との間には、曽木トンネル(30.2m)があり、反対側の耶馬渓平田駅の現存するホームは国の登録有形文化財に指定。
一帯が本耶馬渓と呼ばれる場所です。
大分交通耶馬渓線は、大正2年12月26日、耶馬渓鉄道として開業(中津駅〜樋田駅=後の洞門駅間)。
冠石野駅の開業は、大正3年12月11日、樋田駅〜柿坂駅(後の深耶馬駅、耶鉄柿坂駅)間の延伸時です。
当初は軌間762mmの軽便鉄道(ナローゲージ)でしたが、昭和4年8月24日に1067mmに改軌しています。
戦後の昭和20年4月20日、耶馬渓鉄道、別府大分電鉄(大分駅前〜別府市・亀川駅前を結んだ路面電車、後の大分交通別大線/昭和47年4月5日廃止)、国東鉄道(杵築駅〜国東駅、後の大分交通国東線/昭和41年4月1日廃止)、宇佐参宮鉄道(豊後高田駅〜宇佐八幡駅、後の大分交通宇佐参宮線/昭和40年8月21日廃止)、別杵自動車、宇佐参宮自動車などが合併し、大分交通発足し、耶馬渓鉄道は、大分交通耶馬渓線となったのです。
大分交通耶馬渓線・冠石野駅跡 | |
名称 | 大分交通耶馬渓線・冠石野駅跡/おおいたこうつうやばけいせん・かぶしのえきあと |
所在地 | 大分県中津市本耶馬渓町冠石野 |
ドライブで | 大分自動車道玖珠ICから約31km |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag