近畿には江戸条約(改税条約)で設置が決定した潮岬灯台のほか、兵庫開港に伴って大坂条約によって建設された友ヶ島灯台(国の重要文化財)、江埼灯台(国の重要文化財)など歴史的な灯台が現存。加えて近畿最北端に建つ経ヶ岬灯台(国の重要文化財)がAランクの保存灯台です。
経ヶ岬灯台|京都府
所在地:京都府京丹後市丹後町袖志
初点灯:明治31年12月25日/逓信省航路標識管理所の設計
内容:明治時代に建設された石造の灯台
灯台のレンズは全国5ヶ所にしかない1等レンズで、高さ2.8m、重さ5tという大きなもの
木下惠介監督、加藤剛・大原麗子共演による映画『新・喜びも悲しみも幾年月』(昭和61年)の舞台
近畿地方最北端の灯台
備考:「日本の灯台50選」
国の重要文化財、経済産業省の近代化産業遺産(「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定
経ヶ岬はユネスコ世界ジオパーク登録の「山陰海岸ジオパーク」のジオサイト
潮岬灯台|和歌山県
所在地:和歌山県東牟婁郡串本町潮岬
初点灯:明治6年9月15日/「灯台の父」ブラントンの設計
当初の灯台は、八角形で日本初の洋式木造灯台でしたが明治11年石造灯台に改築
内容:徳川幕府が慶応2年(1866年)、アメリカ、イギリス、フランス、オランダの4ヶ国と結んだ江戸条約(改税条約)で設置が決定した8灯台(観音埼、野島埼、樫野埼、神子元島、剱埼、伊王島、佐多岬、潮岬)のひとつ
本州最南端に位置する灯台は標高49.47mの灯火部分まで上ることができる参観灯台で、灯台資料館も併設
備考:「日本の灯台50選」
経済産業省の近代化産業遺産(「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定
友ヶ島灯台|和歌山県
所在地:和歌山県和歌山市加太沖ノ島
初点灯:明治5年6月27日/「灯台の父」ブラントンの設計
内容:瀬戸内海国立公園に指定される沖ノ島の西端、淡路島との間にある友ヶ島水道にある灯台
徳川幕府と英国公使が兵庫開港に備えて結んだ大坂条約によって建設された5基(江埼、六連島、部埼、友ヶ島、和田岬)の洋式灯台のひとつ
備考:
国の登録有形文化財、経済産業省の近代化産業遺産(「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定
江埼灯台|兵庫県
所在地:兵庫県淡路市野島江崎小磯17
初点灯:明治4年4月27日/「灯台の父」ブラントンの設計
内容:徳川幕府と英国公使が兵庫開港に備えて結んだ大坂条約によって建設された5基(江埼、六連島、部埼、友ヶ島、和田岬)の洋式灯台のひとつで、国内でも8番目に建設された近代的な灯台
旧退息所(灯台職員宿舎/国の登録有形文化財)が「四国村(四国民家博物館)」に移築復元されています
備考:国の重要文化財、経済産業省の近代化産業遺産(「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定
海上保安庁の保存灯台Aランク 近畿4灯台 | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag