四国島内にある海上保安庁の保存灯台Aランクは男木島灯台(香川県)、鍋島灯台(香川県)、釣島灯台(愛媛県)、室戸岬灯台(高知県)の4ヶ所で、そのうち石造の鍋島灯台、釣島灯台は「灯台の父」と称されるブラントンの設計で、国の重要文化財に指定されています。
男木島灯台|香川県
所在地:香川県高松市男木町1063−2
初点灯:明治28年12月10日/鍋島灯台などを参考に日本人が設計
内容:男木島の北側の備讃瀬戸には、備讃瀬戸東航路(航路の中央から右側航行)が設定され、明石海峡に次いで全国第2位の海上交通ラッシュ
備考:旧庵治町(現・高松市)で採れる石材「庵治石」を使用、総御影石造りで無塗装の灯台は角島灯台(つのしまとうだい/山口県)と全国2ヶ所だけという貴重な存在
参観灯台ではありませんが、隣接して職員の官舎(吏員退息所)を改造して平成6年に公開された「男木島灯台資料館」があります
国の登録有形文化財、日本の灯台50選、土木学会の選奨土木遺産、「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」として経済産業省の近代化産業遺産にも認定
鍋島灯台|香川県
所在地:香川県坂出市与島町1016
初点灯:明治5年11月15日(1872年12月15日)/「日本の灯台の父」ブラントンの設計
内容:石造の退息所(灯台職員宿舎)など付帯施設は四国村(四国民家博物館)(香川県高松市)に移築保存されています
備考:国の重要文化財に指定、経済産業省の近代化産業遺産にも認定
釣島灯台|愛媛県
所在地:愛媛県松山市泊町1456(釣島)
初点灯:明治6年6月15日/「日本の灯台の父」ブラントンの設計
内容:釣島海峡は来島海峡(くるしまかいきょう)へと続く海の難所の入口
建設年代順で日本で9番目の西洋式灯台となりますが、今も往時のままに現役なのは釣島灯台のみ
備考:国の重要文化財、経済産業省の近代化産業遺産に認定
室戸岬灯台|高知県
所在地:高知県室戸市室戸岬町6939-2
初点灯:明治32年4月1日
内容:日本一の光達距離、光度160万カンデラも日本一、現存する鉄造の灯台としては姫埼灯台(佐渡島・明治29年点灯)に次ぐ古いもの
備考:日本の灯台50選に選定、経済産業省の近代化産業遺産に認定
海上保安庁の保存灯台Aランク 四国4灯台 | |
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