海上保安庁の保存灯台Aランクは、全国に23しかありませんが、そのうち東海地方には4灯台が。ブラントン設計の神子元島灯台(静岡県)、御前埼灯台(静岡県)、菅島灯台(三重県)と、日本で最初の鉄筋コンクリート造りの灯台の清水灯台(静岡県)です。
神子元島灯台|静岡県
所在地:静岡県下田市
初点灯:明治3年11月11日(1871年1月1日)/「灯台の父」ブラントンの設計
内容:江戸幕府とアメリカ、イギリス、フランス、オランダの4ヶ国との間で結ばれた改税約書(江戸条約)に基づき建設された、条約灯台8基(観音埼灯台、野島埼灯台、樫野埼灯台、神子元島灯台、劔埼灯台、伊王島灯台、佐多岬灯台、潮岬灯台)ひとつで、紀伊大島の樫野埼灯台(和歌山県串本町)に次いで建設
神子元島灯台の灯台守は、昭和7年から島での常駐をやめ、昭和51年には完全に無人化
備考:「世界灯台100選」、「日本の灯台50選」
国の史跡、経済産業省の近代化産業遺産(「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定
清水灯台|静岡県
所在地:静岡県静岡市清水区三保
初点灯:明治45年3月1日
内容:日本で最初の鉄筋コンクリート造りの灯台で、八角形の灯台は、建設当時の姿をそのままとどめています
備考:土木遺産、経済産業省の近代化産業遺産(「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定
御前埼灯台|静岡県
所在地:静岡県御前崎市御前崎1581
初点灯:明治7年5月1日/「灯台の父」ブラントンの設計
内容:現在でも基本的な構造は当時のままで、内部の見学も可能(参観灯台)
レンガ造りの灯台として参観できる日本最古の灯台
らせん階段で灯火部分に上ると晴れていれば、伊豆半島、富士山、南アルプス、遠州灘という大展望が広がります
備考:「日本の灯台50選」
経済産業省の近代化産業遺産(「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定
菅島灯台|三重県
所在地:三重県鳥羽市菅島町122
初点灯:明治6年7月/「灯台の父」ブラントンの設計
内容:現役では日本最古のレンガ造り灯台で、現役で現存する日本最古の洋式灯台
渡鹿野島(わだかのじま/現・三重県志摩市)の瓦師・竹内仙太郎が製造した国産のレンガを使用
備考:「日本の灯台50選」
国の重要文化財、経済産業省の近代化産業遺産(「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」)にも認定
海上保安庁の保存灯台Aランク 東海4灯台 | |
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