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【信州の滝】避暑地軽井沢のクールゾーン! 竜返しの滝

落差10mの滝ながら竜も近づけないというのが名の由来。白糸の滝売店〜小瀬温泉入口までは白糸ハイランドウェイに沿って信濃路自然歩道が通っているので、竜返しの滝バス停から湯川沿いに下るか、小瀬温泉バス停から渓谷を遡って到達します。

竜に似た大蛇が激流に溺れたことが名の由来

小瀬温泉のゲート近くから信濃路自然歩道を歩けば滝に到達

夏のトップシーズンには白糸の滝は混雑して、駐車場を先頭に路線バスが通過するのに難儀するほど渋滞することも。そんな夏の最盛期にも訪れる人が比較的に少ないのが竜返しの滝。
落差は10m足らずですが、湯川の本流にかかるので、水力も多く大迫力のクールゾーンです。盛夏ばかりでなく、実は、5月下旬の新緑、10月の紅葉も最高でカメラマンにも人気の地。

別名「珠数ケ滝(すずがたき)」とも呼ばれ、明治時代から景勝地として知られていました。白糸の滝は湯川沿いに森林軌道が伸びた昭和4年以降に知られるようになった滝ですが、竜返しの滝はそれ以前から知られており、大正4年の草津軽便鉄道(草軽電気鉄道)の新軽井沢〜小瀬(後の小瀬温泉)間開業で、注目された滝だと推測されます。

珠数ヶ滝は、数珠ヶ滝(じゅずがたき、ずずがたき)が転化した滝名で、円形の滝壺に水が渦巻いて数珠玉(じゅずだま)を連ねたように見えたことが名の由来とか。
竜返しの滝の名は、明治の中頃、漁師が投網(とあみ)を背に岸辺を岩伝いの上流へ越そうとしたとき、竜の如く巨大な蛇を発見。大蛇は大木に伝って対岸に渡ろうとしていましたが、重みで折れて大蛇は川に。ところが滝下の湯川は急流で、大蛇は激流にのまれ姿を消したという伝承に由来。竜の如く巨大な蛇が返されたから、竜返しの滝。正しくいえば大蛇返しの滝というエピソードです。

白糸の滝は小浅間山が誕生した爆発で噴出した軽石層から地下水が湧き出していますが、竜返しの滝は湯川の本流が、一枚の厚い溶岩流の上を流れ落ちるもの。
小瀬温泉バス停から竜返しの滝まで信濃路自然歩道を歩くと、浅間山から降り積もった軽石が厚く露出しているのがわかります。また周辺にはハルニレの巨木もあるのでお見逃しなく。

ドライブの場合には白糸ハイランドウェイ・小瀬料金所近くの駐車場に車を入れて、信濃路自然歩道を白糸の滝方面へ徒歩15分ほど。
路線バス利用の場合は軽井沢駅北口2番のりばから草軽交通バスの白糸ハイランドウェイ経由北軽井沢方面行(急行草軽線・北軽線)で小瀬温泉下車、徒歩15分。
汗をかいたら小瀬温泉で日帰り入浴も可能です。

10月の竜返しの滝はハルニレの黄葉が見事
厳冬期にも湯川の水量が多いので結氷しない
竜返しの滝
名称 竜返しの滝/りゅうがえしのたき
所在地 長野県北佐久郡軽井沢町長倉小瀬
電車・バスで JR軽井沢駅から草軽交通バス北軽井沢行きで20分、小瀬温泉下車、徒歩15分
ドライブで 上信越自動車道碓氷軽井沢ICから約18km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 軽井沢観光会館 TEL:0267-42-5538
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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