伊豆ヶ岳

埼玉県飯能市、伊豆の山々まで見渡すことができるというのが名の由来という奥武蔵の名峰、伊豆ヶ岳。標高は850.9mとさほどではありませんが、山体は両神山と同じでチャート（角岩）で形成され、頂上直下は急峻で、ハイカーの人気を集めています。西武秩父線・正丸駅、正丸峠、山伏峠が登山口。

ハイカーには奥武蔵一の人気の山

とくに3月中旬〜4月下旬にはアズマイチゲ（キンポウゲ科イチリンソウ属）が白い花を咲かせ、お花見を兼ねてのハイキングには絶好のシーズン。
層状チャートの露頭である山頂の岩場（男坂の鎖場）は崩落の危険により通行禁止。

もっとも手軽なのは正丸峠からの尾根沿いに歩く道で、山頂まで1時間ほど。
西武秩父線・正丸駅から伊豆ヶ岳を目指すのが、西武鉄道がPRするもっともポピュラーな道で、所要2時間ほど（正丸駅〜安産地蔵〜正丸峠〜伊豆ヶ岳〜正丸駅で所要4時間）。


伊豆ヶ岳から天目指峠（あまめざすとうげ）、子の権現・天龍寺（ねのごんげんてんりゅうじ）を経て、西吾野駅や吾野駅に抜ける縦走コースは、「関東ふれあいの道 伊豆ヶ岳を越えるみち」にもなっていて比較的に静かな山旅を楽しむことができます。

伊豆ヶ岳・正丸峠ハイキングコース

埼玉県飯能市と秩父郡横瀬町の境界、旧国道の通る標高651mの峠が、正丸峠。秩父と奥武蔵を結ぶかつての峠越えのルートにあたり、旧国道は今でも車で到達可能。西武秩父線・正丸駅を起点に正丸峠から伊豆ヶ岳へと周回するハイキングコースが伊豆ヶ岳・正丸

正丸駅

埼玉県飯能市、秩父との境、正丸トンネルの手前にある西武鉄道西武秩父線の駅が、正丸駅（しょうまるえき）。昭和44年10月14日、吾野駅〜西武秩父駅間の開通で開業した駅で、正丸峠・伊豆ヶ岳への登山口としてハイカーにはお馴染みの駅となっています。