埼玉県東松山市にある真言宗智山派の寺、岩殿観音正法寺(いわどのかんのんしょうぼうじ)。正式名は巌殿山正法寺ですが、岩殿観音と通称されています。寺伝によれば養老年間(717年〜724年)創建という古刹で、坂東三十三観音第10番の札所。岩殿丘陵(いわどのきゅうりょう)の東端、崖に建つのが岩殿という名の由来です。
坂東三十三観音(坂東三十三箇所)第10番の札所
養老年間(717年〜724年)創建で、鎌倉時代初期、源頼朝の命で比企能員(ひきよしかず)が復興したと伝えらる古刹。
源頼朝が発願、源実朝が西国三十三所を範として札所を制定したという坂東三十三観音(坂東三十三箇所)の10番札所になっています。
観音堂の本尊は千手観世音菩薩、本堂の本尊は、阿弥陀如来。
室町時代作という観音堂本尊・千手観世音菩薩は秘仏で、12年に一度、午年(うまどし)に御開帳されています。
元禄15年(1702年)築の鐘楼は東松山市の文化財、元亨2年(1332年)の銘がある銅鐘は埼玉県の文化財に指定。
仁王門から延びる表参道の両脇には家が建ち並んでいますが、これは坂東三十三観音の巡礼で賑わった時代の門前町です。
6月第1日曜には、『しりあぶり柴燈護摩』が行なわれ、密教修験道伝来の柴燈護摩によって火を焚き、尻を炙りながら饅頭を食べることで、厄除開運・無病息災を得ることができると伝えられています。
8月9日は、四万六千日(しまんろくせんにち=4万6000日参詣したのと同じ功徳が得られるという日)で『灯籠まつり』が行なわれます。
12月31日の除夜の鐘は並べば撞くことが可能。
観音様の縁日は18日で、護摩祈願法要が執り行なわれます。
第1・第3の月曜・火曜には『寺ヨーガ』もあり、事前の申込みで参加可能(運動のできる服装、ヨガマットまたはバスタオルを持参)。
坂東三十三観音の第9番慈光寺(埼玉県比企郡ときがわ町)、第11番吉見観音(安楽寺)とともに比企三山を形成しています。
坂東三十三観音霊場間の距離・時間
第9番・都幾山慈光寺(埼玉県比企郡ときがわ町西平386) — (19km/車35分) —第10番 巌殿山正法寺/岩殿観音(埼玉県東松山市岩殿1229) — (13km/車25分) — 第11番・岩殿山安楽寺/吉見観音(埼玉県比企郡吉見町御所374)
※距離と時間はルートや交通状況により変動するため、およその目安です
岩殿観音正法寺 | |
名称 | 岩殿観音正法寺/いわどのかんのんしょうぼうじ |
所在地 | 埼玉県東松山市岩殿1229 |
関連HP | 岩殿観音正法寺公式ホームページ |
電車・バスで | 東武東上線高坂駅から川越観光バス鳩山ニュータウン行きで5分、大東文化大学下車、徒歩5分 |
ドライブで | 関越自動車道東松山ICから約6km、鶴ヶ島ICから約8km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 岩殿観音正法寺 TEL:0493-34-4156 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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