茨城県猿島郡五霞町(ごかまち)で利根川から分かれ、埼玉県幸手市権現堂で中川に合流する利根川水系の一級河川が権現堂川。中川総合開発の一環として築かれた県営のダム湖が、行幸湖(みゆきこ)と名付けられた権現堂調整池です。埼玉県側(西岸)は県営権現堂公園として整備されています。
茨城、埼玉県境を流れる権現堂川のダム湖
中川周辺の農地や遊水地域が宅地化されたことで、降雨の流出量が増加したため、中川に合流する権現堂川に治水、利水(上水道用水の安定的な確保など)を目的にした堤高14.50mのダムを設置、そのダム湖が、行幸湖(権現堂調整池)。
洪水期には調節池の水位を中川の水位より低く設定し、中川の洪水防止を図っているのです。
平成16年に行なわれた「彩の国まごころ国体」では、カヌー競技会場としても活用。
周辺は県営権現堂公園として整備されています。
河川法では堤高15m以上のものをダムと定義しているので、厳密にはダムではありませんが、権現堂調節池管理所ではダムカードも配布しています(配布は平日のみ)。
行幸湖のシンボルでもある大噴水(スカイウォーター120)は、土・日曜に4回、時間を決めて作動しています。
噴上高が120フィート(36.6m)に及ぶのが名の由来です。
夏場は水深が浅くなるため、植物プランクトン(アオコ)が発生。
超音波でアオコの細胞のガス胞破壊を狙った水質改善対策も行なわれています。
コイ、フナ、ナマズ、ウナギ、アユ、ヤマベ、モロコ、ブラックバス、ブルーギルなどが生息、湖岸が護岸されているため、釣り場としても人気ですが、埼玉県東部漁協の入漁券の購入が必要(あらゆる魚種が対象です)。
行幸湖の名は、明治22年、町村制の施行で誕生した行幸村(みゆきむら)に由来。
明治8年、権現堂川の築堤の改修後に明治天皇の行幸があったことを記念して命名された村名です。
行幸湖(権現堂調整池) | |
名称 | 行幸湖(権現堂調整池)/みゆきこ(ごんげんどうちょうせいち) |
所在地 | 埼玉県幸手市・茨城県猿島郡五霞町 |
関連HP | 埼玉県公式ホームページ |
電車・バスで | 東武鉄道幸手駅から徒歩30分。または、東武鉄道幸手駅から朝日バス五霞町役場前行きバスで権現堂下車、徒歩10分 |
ドライブで | 東北自動車道久喜ICから約9km |
駐車場 | 権現堂公園駐車場を利用 |
問い合わせ | 権現堂調節池管理所 TEL:0480-43-2895/FAX:0480-43-4631 |
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