NHK菖蒲久喜ラジオ放送所

埼玉県久喜市にあるNHK放送センターが管轄するラジオ第1放送とラジオ第2放送の送信所が、NHK菖蒲久喜ラジオ放送所。送信アンテナの高さは第1放送が245m、第2放送が215mで第1放送の送信塔は、国内の塔（タワー）としては第5位、テレビやラジオの電波塔としては東京タワーに次ぐ高さを誇っています。

高さ245m、埼玉県市の塔があるラジオ放送所

2本の送信塔で、NHKラジオ第1放送・第2放送ともに関東・甲信越エリアを中心に、北は宮城県の一部、西は愛知県の一部まで2000万の受信世帯をカバーし、「国内の中波送信所の最高峰」と称される施設です。
NHK第1放送は周波数594kHz・空中線電力300kW、NHK第2放送が周波数693kHz・空中線電500kWで、それぞれ民放キー局の3倍と5倍の出力を誇っています。

東京都港区にあった愛宕ラジオ放送所がルーツで（大正14年7月にラジオの本放送を開始）、昭和12年に川口ラジオ放送所（埼玉県川口市、現在の「SKIPシティ」の場所）、昭和15年にNHK第二放送の鳩ケ谷ラジオ放送所を鳩ヶ谷町（現・川口市、跡地は埼玉県立鳩ヶ谷高等学校）開設しますが（開戦ニュースや玉音放送は同じ川口市内の「新郷ラジオ放送所」から放送）、昭和57年に久喜市にラジオ第1放送設備を、昭和58年にラジオ第2放送設備を移転しています。

管理建物内に施設の概要や放送の仕組みを簡潔に表したPRコーナーがあり、事前の予約で見学が可能。

埼玉県内の高層建築では、エルザタワー55（埼玉県川口市にあるライオンズマンション）が185.0mで建物としては最高層ですが、塔を含めると、NHK菖蒲久喜ラジオ放送所第1放送アンテナ（245m）、第2放送アンテナ（215m）、エルザタワー55（185.0m）、平野原送信所（173m）、明治安田生命さいたま新都心ビル（168.3m）がTOP5です。