白鳥型遊覧船のルーツ、相模湖では今も「ニュースワン丸」が運航中!

「ニュースワン丸」(勝瀬観光)

昭和39年の開催の『東京オリンピック』のカヌー競技場となったことで一躍有名になった相模湖。昭和22年完成の相模ダムのダム湖ですが、昭和41年に就航したのが白鳥型遊覧船「スワン丸」。白鳥型遊覧船の誕生の湖で、昭和59年3月就航の2代目「ニュースワン丸」(勝瀬観光)が湖上遊覧に活躍しています。

ダム湖に沈んだ勝頼集落の有志が白鳥型観光船を運航開始

「ニュースワン丸」(勝瀬観光)
「ニュースワン丸」(勝瀬観光)

関東地方では初となる多目的ダムが相模ダムで、戦時体制の昭和15年に着工、戦時下での中断を経て昭和22年に完成しています。
93戸あった津久井郡日連村(ひづれむら/現・相模原市緑区)の勝瀬(かつせ)集落は湖底に沈んでしまいましたが、「ニュースワン丸」を運航する勝瀬観光にその名を残しています。
つまりは、水没し海老名町(現・海老名市勝頼)などへの転居を余儀なくされた勝瀬地区の有志が出資した事業体が、勝瀬観光だったのです。

白鳥型遊覧船「スワン丸」は、大丸造船所(神奈川県小田原市)のアイデアが詰め込まれた遊覧船で、猪苗代湖の「かめ丸」、諏訪湖の「スワン」、「竜宮丸」なども製造しています。

「ニュースワン丸」は、16t100人乗りの遊覧船で、一周25分で相模湖を周遊しています。

相模湖は『足こぎスワン世界大会 IN SAGAMIKO』が開催されるなど、足漕ぎボートもスワン型で、まさにスワン型のメッカ的な湖になっています。
足漕ぎスワン5人乗りはファミリーにも人気。

「ニュースワン丸」(勝瀬観光)
白鳥型遊覧船のルーツ、相模湖では今も「ニュースワン丸」が運航中!
所在地神奈川県相模原市緑区与瀬382
場所相模湖(勝瀬観光ニュースワン丸)
関連HP勝瀬観光公式ホームページ
電車・バスでJR相模湖駅から徒歩8分
ドライブで中央自動車道相模湖東ICから約2km
駐車場県立相模湖公園駐車場(138台/有料)
問い合わせ勝瀬観光 TEL:042-684-2131/ FAX:042-684-2135
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
相模湖

相模湖

神奈川県相模原市緑区、相模川が相模ダム(昭和22年完成/戦後初のダム)でせき止められて誕生したダム湖が相模湖(さがみこ)。人造湖に名前が付けられた初の例で、外交官を経て神奈川県知事になった内山岩太郎の命名。市街地に近い場所にありながら周辺に

相模ダム

相模ダム

神奈川県藤野町(現・相模原市緑区)に、戦後間もない昭和22年6月に完成した多目的ダムが相模ダム。第二次世界大戦前に、軍需工場が集中する京浜工業地帯や、航空母艦建造した横須賀海軍工廠(よこすかかいぐんこうしょう)への電力供給を目的に、一級河川

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