新宿・渋谷方面から東北・北陸・上越新幹線に乗ろうと思えば、埼京線の快速、通勤快速で大宮駅を目指すのが最短でしかも便利。埼京線は埼玉と東京を直結して、混雑する通勤電車としても有名ですが、実は埼京線という正式な路線名は存在しません。あくまで運用上の名称ということに。
赤羽駅〜池袋駅は今も赤羽線が正式な路線名
新宿から最短30分で大宮へアクセスし、東北・北陸・上越新幹線の乗り換えにも便利な埼京線。
東北・上越新幹線の高架建設工事の見返りとして、赤羽駅〜大宮駅間の通勤新線が建設されたのが運行の始まりです。
赤羽駅〜大宮駅間の新線に、赤羽〜池袋間の赤羽線、さらに池袋〜大崎間の山手線の複々線を利用し、現在は東京臨海高速鉄道りんかい線・新木場駅までの直通運転を行なっています(池袋駅・新宿駅始発の相鉄線直通乗り入れの運転も実施)。
大宮駅〜川越駅は川越線も走るので、川越駅発新木場行きというのが定番となっているのです(川越駅では、時刻表・大宮方面への無印が新木場行き)。
赤羽〜池袋間は、明治18年3月1日に開業した赤羽駅〜板橋駅〜新宿駅〜渋谷駅 〜品川駅間の品川線がルーツという歴史ある線で、山手線が循環運転するまではこのルートが東北本線方面と横浜港を結ぶメインルートとして活用されていました。
その後、明治42年10月12日には赤羽駅〜品川駅間は山手線となり、昭和47年7月15日に山手線と分離して赤羽線が誕生するまでは山手線の一部だったのです。
現在も赤羽駅〜池袋駅は、赤羽線が正式名称となっています。
では、赤羽駅〜大宮駅間、つまりは埼玉と東京を結ぶ新線部分が埼京線かといえば、正式な路線名としては東北本線の支線の扱いに。
川越駅〜新木場駅を通しで乗車すると、川越線〜東北本線支線〜赤羽線〜山手線複々線〜臨海副都心線というルートとなり、埼京線という路線(「JR線路名称公告」に掲載される路線名)は存在しないことに。
あくまで、運行系統上の名称で、「湘南新宿ライン」、「上野東京ライン」などと同じです。
ちなみに埼京線は、日本で最初に通勤快速が設定された路線で、現在に至るまで通勤快速の運転本数は日本一を誇っています。
実は埼京線は存在しない!? | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag