JRグループが春休み・夏休み・冬休みに発売する「青春18きっぷ」。「始発から0時を過ぎた最初の停車駅」まで利用できるという規定を守り、東京駅から、高崎、新潟経由で北上します。東京駅を始発の京浜東北線に乗車すれば、なんとかその日のうちに青森駅まで到達できます。
東京〜(京浜東北線)〜上野〜(高崎線)〜高崎
便宜的に東京駅を出発駅にしていますが、高崎線(上野東京ライン)の始発時間帯は上野駅なので(東京駅発は5:55までありません)、東京駅から京浜東北線の始発列車に乗車します。
上野駅発の高崎線も821M普通・高崎行きが始発列車なので、『日本海北上ルート』経由で青森まで1日で到達したい場合には、この列車に乗ることが必須条件となります。
上野駅からの821M普通・高崎行きは、全行程の中で唯一のグリーン車連結。「青春18きっぷ」でも別にグリーン券を購入すれば(ホームでのSuicaチャージなど事前購入のほうがお得です)、グリーン車に乗車可能です。
東京(3番線)4:44発 | 460C普通・大宮行き/列車番号Cは蒲田電車区から出庫 |
上野(1番線)4:52着 | (京浜東北線) |
上野(6番線)5:13発 | 821M普通・高崎行き/グリーン車自由席あり |
高崎(2番線)6:55着 | (高崎線) |
高崎〜(上越線)〜水上〜(上越線)〜長岡
高崎駅で上越線に乗り換えますが、上越線は水上駅止まり。
実は、谷川連峰(脊梁山脈)が交通のネックになっており、水上駅で長岡行に乗り換える必要性があるのです。
「国境(くにざかいの)の長いトンネルを抜けると」(川端康成『雪国』)、そこは新潟県です。
高崎(5番線)7:12発 | 723M普通・水上行き |
水上 8:17着 | (上越線) |
水上 8:28発 | 1729M普通・長岡行き |
長岡 10:18着 | (上越線) |
長岡〜(信越本線)〜新潟〜(白新線)〜村上
長岡からは、今回の旅で最初の「快速列車」に乗車します。
新潟まではピッタリ1時間の乗車です。
地図を眺めると、新津駅(新津11:13着)で羽越本線に乗り換え、新発田(しばた)に出るほうがショートカットのようにも思えますが、接続も悪く、新潟回りでないとかなり時間をロスすることに。
長岡 10:29発 | 3481M快速・新潟行き |
新潟(4番線)11:29着 | (信越本線) |
新潟(3番線)11:41発 | 933M普通・村上行き |
村上 12:57着 | (白新線・羽越本線) |
村上〜(羽越本線)〜酒田〜(羽越本線)〜秋田
村上からは羽越本線で日本海沿いにひたすら北上します。
村上〜鶴岡間には笹川流れという絶景もあるので、進行方向向かって左手に席を取りましょう。
沖には粟島も思いのほか大きく横たわっています。
村上〜酒田間の羽越本線は、今回の旅で唯一のディゼルカー(気動車)なので、「気動車と絶景」という今回の旅のハイライトともいえる部分です。
新潟県、山形県、と走り、秋田に着く頃には、日も暮れかかる頃です。
村上 13:47発 | 827D普通・酒田行き |
酒田 16:17着 | (羽越本線) |
酒田 16:30発 | 553M普通・秋田行き |
秋田(2番線)18:19着 | (羽越本線) |
秋田〜(奥羽本線)〜青森
秋田駅からは、今回の旅で二度目の快速列車で、ゴールとなる青森を目指します。
青森駅には22:13着に到着しますが、その先、津軽線の蟹田・三厩方面は22:10に出たばかり。
日本海北上ルートの旅は青森駅で終わりとなります。
秋田(8番線)19:20発 | 3627M快速・青森行き |
青森(5番線)22:13着 | (奥羽本線) |
「ワープ」を使って北海道へ!
裏技としては、秋田で乗車した3627M快速・青森行きで、東北・北海道新幹線とクロスする新青森駅(22:06着)で下車。
ここで北海道新幹線「はやぶさ37号」に乗り換える手です(特急券のほか、乗車券も購入する必要があります/乗車券2810円、特急券3930円)。
こうすればなんとかその日のうちに北海道入りできる計算に。
新函館北斗で在来線(函館本線)の「はこだてライナー」の最終に接続するので、なんと函館には23:59着となります。
新幹線を利用するなんて・・・と思われるかもしれませんが、実は「青春18きっぷ」の旅を楽しむ人達は、難関部分を新幹線や特急などを利用して克服しているのです。
それを「ワープ」と呼び習わしています。
たとえば、新下関〜小倉間を新幹線利用(普通列車の下関の乗り継ぎが悪い場合に利用価値大)、新青森~新函館北斗を新幹線利用(在来線で直通できない)などというケースがあります。
盛岡〜八戸を東北新幹線を利用(運賃が新幹線でもあまり変わらない)なんてケースもあるくらいですから、「青春18きっぷ」にしがみつきすぎないというのも、必要なんですね。
もっと大胆でエコノミーな方法としては、津軽海峡フェリーの夜行便を使うてもあります(ブルーマーメイド8820トン/青森港2:40発、函館港6:20着)。
これなら宿泊費を浮かせることも。
ちなみに、翌日、函館から倶知安経由で小樽を目指せば、その日の夕方には札幌に到着することができます。
秋田(8番線)19:20発 | 3627M快速・青森行 |
新青森 22:06着 | (奥羽本線) |
新青森(13番線)22:32発 | 3037Bはやぶさ37号 |
新函館北斗(12番線)23:29着 | (東北・北海道新幹線) |
新函館北斗 23:40発 | 普通はこだてライナー |
函館 23:59着 | (函館本線) |
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