利用者が大幅ダウン! 『青春18きっぷ』は使われなくなった!

貧乏旅だけでなく、のんびり旅などにも威力を発揮した『青春18きっぷ』。かつてはグループで利用、離れた日でも利用できたのが、磁気きっぷで自動改札OKという便利さとともに、グループ利用不可、連続する日にちでの利用という制限が加わりました。その結果、実は大幅な利用者減となっています。

『青春18きっぷ』の売り上げ20億円台は、廃止の危険水域に

『青春18きっぷ』で利用できた東海道本線の夜行電車「ムーンライトながら」

JRグループ全体での『青春18きっぷ』の発売枚数は、2017年には75万枚と、かつては70万枚以上の販売実績を誇っていました。
コロナ禍の2020年は25万枚と大幅にダウンしましたが、2023年には63万枚まで回復。
ところが、2024年の冬季に『青春18きっぷ』のルールが大幅に変更され、「5回分を好きな日に分散して使える」「複数人でシェアできる」というシステムが廃止に。
代わって、「連続する3日間」(1万円)または「連続する5日間」(1万2050円)という選択肢となりました。

利用者の多くは、「改悪」だとSNSなどで話題になりましたが、利用者のデータもそのことを裏付けていて、2025年は24万人とコロナ禍以下の販売数になったのです。
年間80億円の売り上げも4分の1程度にまで落ち込むことになりますが、東海道新幹線の1日平均30億円ともいわれるので、JRグループとしては微々たるものなのかもしれません。

つまり、『青春18きっぷ』はビジネスモデルとしては、有効ではないという結論に達していて、自動改札を通れることを条件に存続させた結果、大幅減になったという可能性が大。

変更時以前からすでに「JRグループは廃止したいのでは」という声も多くあがっていましたが、今後は狭いエリアのフリーきっぷなどに特化していく方針なのかもしれません。

それでも大阪〜東京を単純に往復するだけで1万3000円以上得することから、短期間の旅行や帰省などにはまだまだ活用する余地はあります。

 JRグループ共通の割引きっぷとしては、長年続いていた「レール&レンタカーきっぷ」が、2026年2月28日のレンタカー返却分をもって販売を終了。
こちらは、国鉄時代の1978年から販売が始まった「レール&ドライブ」を前身という歴史あるきっぷでした。
国鉄時代の「周遊券」を前身とする「周遊きっぷ」は2013年に販売を終了、2人の年齢の合計が88歳以上の夫婦を対象にJR全線のグリーン車が乗り放題となる大変人気のきっぷ「フルムーン夫婦グリーンパス」でさえ2022年8月をもって販売終了(事実上の廃止)。
廃止時のJR6社の販売実績は年間20億円程度(JR東日本が10億円)だったことから、『青春18きっぷ』もすでに危険水域にあることがわかります。

かつて鉄道を利用して旅した熟年世代も、「鉄道旅行に魅力を感じなくなった」という人が増えています。
単なる移動手段となり、魅力がなくなった鉄道と、クルーズトレインブーム。
「安く、楽しく長距離を移動する」鉄道旅行は大きな転機にさしかかっているのかもしれません。

「レール&レンタカーきっぷ」も2026年2月に廃止
利用者が大幅ダウン! 『青春18きっぷ』は使われなくなった!
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