「ハローキティ新幹線」の新幹線500系、2027年に引退

500系新幹線

JR西日本の「ハローキティ新幹線」などで運用されている新幹線500系が、2027年をめどに役目を終え引退することが発表されています。1997年3月22日「のぞみ」としてデビュー、2008年以降は「こだま」として使用されてきましたが、車体が老朽化したことで、引退を余儀なくされたもの。

「ハローキティ新幹線」も乗り納め、見納めに!

500系新幹線
ハローキティ新幹線

新幹線500系はJR西日本が、山陽新幹線での飛行機に対抗する競争力強化手段として独自開発した車両(JR西日本の独自開発として唯一の新幹線車両です)。
時速320km走行に対応し、当時の国内最高速度時速300kmで新大阪駅〜博多駅間を最短2時間17分で結びました。
第41回(1998年)鉄道友の会ブルーリボン賞受賞、そして1996年には通商産業省(現・経済産業省)のグッドデザイン商品(現在の公益財団法人日本デザイン振興会・グッドデザイン賞)にも選定されています。

東京駅にも2010年2月28日のラストランまで「のぞみ6号」、「のぞみ29号」などで姿を見せていました(東京駅〜博多駅を上り「のぞみ6号」は5時間13分で、下り「のぞみ29号」は5時間14分で走行)。

現在は、16両編成から8両編成に変更、山陽新幹線の「こだま」として運用されていますが、指定席の6号車は元グリーン車で、2列+2列シートのゆったり配置(座席の枕とフットレスト、オーディオシステムを撤去)。
4号車・5号車も2列+2列シートに改造され、乗り得感があります。
さらに8号車の新大阪寄りに子ども用の擬似運転台が設置され、ファミリーには大人気です。

2018年6月30日より運行が始まり、現在も根強い人気があるのが「ハローキティ新幹線」。
サンリオとJR西日本との共同で車両のデザインが行なわれたユニークな列車で、1号車はフリースペース「HELLO! PLAZA」になっています。
車内チャイムは従来の「いい日旅立ち・西へ」から「ハローキティ新幹線」限定のオリジナルメロディで、訪日外国人観光客にも話題の新幹線です。

航空機に対抗して2000年に登場した700系「レールスター」は、2列×2列のゆとりある「サルーンシート」のほか、8号車は幹線唯一となる4人用個室のコンパートメントですが、この700系「レールスター」にも引退の時期が迫りつつあります。
500系の引退は、新たにN700Sを2026年度〜2028年度にかけて10編成投入、500系を700系「レールスター」に置き換えることで実現しますが、700系も余りが生まれるので、引退が始まると推測できます。

ただし、500系や700系「レールスター」は世代後退を迎えますが、山陽新幹線8両編成の特徴である「グリーン車並みの4列座席の改造指定席」は引き続き残される見込みなので(N700系16両のうち、1~3号車、8~11号車、16号車を活用して8両を編成=8号車〜10号車がグリーン車)、山陽新幹線で「こだま」に乗車する機会があったら、この「神席」をお見逃しなく。

500系新幹線
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「ハローキティ新幹線」の新幹線500系、2027年に引退
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
ハローキティ新幹線

山陽新幹線で人気の「ハローキティ新幹線」

「ハローキティといっしょに旅しよう」がキャッチフレーズの新幹線が、山陽新幹線の「ハローキティ新幹線」。新大阪駅〜博多駅に走る500系「こだま」にハローキティ仕様にしたもので、外装はリボンをモチーフに、カラーリングも新幹線としては珍しいピンク

山陽新幹線「お子様向け運転台」

山陽新幹線にある「お子様向け運転台」とは!?

山陽新幹線で新大阪駅~博多駅間を走る500系「こだま号」。8両編成のうち新大阪寄り8号車(博多方面への最後尾)は、自由席ですが新大阪側には出入口はなく、500系新幹線の運転台をアレンジした「お子様向け運転台」が設置されています。本物の新幹線

山陽新幹線「こだま」

山陽新幹線「こだま」では「旧グリーン車」が普通車指定席券で乗車できる! 

山陽新幹線では、東海道新幹線の16両編成とはことなり、8両編成で運転されています。山陽新幹線の8両編成はすべて普通車のため16両編成を8両に改造する際、グリーン車は座席の置き換えなく、そのまま普通車として運用しています。乗り鉄が「乗り得シー

 

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