滋賀県甲賀市甲賀町油日、鈴鹿山脈の南端、油日岳(あぶらひだけ/699m)を御神体とする神社で甲賀郡の総社。聖徳太子の創建と伝えられ、祭神の油日大神(あぶらひのおおかみ=油の火の神)は、中世には、勝軍神、油の火の神、商売繁盛、出世開運の神様として朝廷から庶民まで広く信仰を集めていました。
国の重要文化財の社殿が建ち並ぶ甲賀の総社
明治初年の神仏分離までは、神仏習合で、神社を管理する神宮寺として油日寺(金剛寺)がありました(神宮寺として油日神社前に現存)。
油日神社境内には室町時代の建築で、国の重要文化財に指定されている本殿、拝殿、楼門、回廊が一直線に並び、樹齢700年のコウヤマキなどがあり荘厳な雰囲気で、油日神社境内として国の史跡になっています。
三間社流造り、檜皮葺き(ひわだぶき)の本殿は、明応2年(1493年)再建。
東廻廊、西廻廊、楼門は、いずれも永禄9年(1566年)の建立。
拝殿は、安土桃山時代の再建。
毎年5月1日の例大祭に奉納される『油日の太鼓踊り』(油日神社奴振太鼓踊保存会)は国の無形民俗文化財。
数年に一度『油日の太鼓踊り』が、5年毎に『奴振(やっこふり)』が奉納されています。
御神体の油日岳の頂上には罔象女神を祀る奥宮が鎮座していますが、山頂に油日神が降臨したとき大光明を発したので、油日の名が付いたと伝えられています。
中世から近世には祭神の油日大神(あぶらひのおおかみ)は勝軍神として武士の崇敬を受けましたが、現在は商売繁盛、出世開運にご利益大で油業界の信仰も。
「甲賀歴史民俗資料館」が隣接。
油日神社 | |
名称 | 油日神社/あぶらひじんじゃ |
所在地 | 滋賀県甲賀市甲賀町油日1042 |
関連HP | 油日神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR甲賀駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 名阪国道上柘植ICから約7km、新名神高速道路甲賀土山ICから約8km、甲南ICから約10km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 油日神社 TEL:0748-88-2106 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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