船折瀬戸観潮台(船折瀬戸展望駐車場)

船折瀬戸観潮台

愛媛県今治市伯方町、芸予諸島(げいよしょとう)の伯方島(はかたじま)と鵜島(うしま)の間にある幅300mほどの狭い海峡が、船折瀬戸(ふなおりせと)。伯方島を走る国道317号沿いに船折瀬戸観潮台(船折瀬戸展望駐車場)が設けられているので流れに逆らって走る船などを見学可能。

瀬戸内海有数の激しい潮流を観察

船折瀬戸は、四国と中国を結ぶ近道にあたり、古代から重要な航路となっていた海峡。
流れが激しいことに加え、屈曲するので瀬戸内有数の難所として知られて、しまなみ海道の伯方橋・大島大橋の架るあたりも海峡の一部となっています。

潮は最大9ノット(時速17km)で、帆船の時代には潮の流れに逆らっての航海は不可能だったといい、あまりに激しい潮流で船が折れてしまったことが地名の由来とも。
ちなみに東から西へと潮が流れるときは引き潮にあたります。
船折瀬戸の南(鵜島の西)には能島水軍の拠点だった能島があるから、潮を見極めることが水軍にとっていかに大切だったかがよくわかります。

赤灯台の建つ磯、鶏小島(白灯台)を眺めれば、干満の様子がよくわかります。

船折瀬戸観潮台(船折瀬戸展望駐車場)の西には、鶏小島を眼前にする鶏小島観潮台もあります。

ちなみに、瀬戸内海の主な潮流の速さは(海上保安庁のデータ)、最速の鳴門海峡が10.5ノット(時速19.4km)、来島海峡が10.3ノット(時速19.1km)、関門海峡が9.4ノット(時速17.4km)で、船折瀬戸はトップクラスに迫る潮流だということがわかります。

船折瀬戸観潮台
船折瀬戸観潮台(船折瀬戸展望駐車場)
名称 船折瀬戸観潮台(船折瀬戸展望駐車場)/ふなおりせとかんちょうだい(ふなおりせとてんぼうちゅうしゃじょう)
所在地 愛媛県今治市伯方町有津
ドライブで 西瀬戸自動車道伯方島ICから約2.5km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 今治市伯方支所 TEL:0897-72-1500
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

日本三大潮流とは!?

「鳴門の渦潮」(なるとのうずしお)で知られる鳴門海峡。有名な渦潮は直径20~30mに達して、日本最大の潮流。これに続くのが来島海峡(くるしまかいきょう)。そして平家が滅んだ源平合戦で有名な壇ノ浦の戦いも1日に4回潮流の向きが変わるという関門

鶏小島観潮台

鶏小島観潮台

愛媛県今治市伯方町、しまなみ海道途中、伯方島(はかたじま)でもっとも風光明媚な場所が船折瀬戸の一角にある鶏小島(にわとりこじま)。国道317号の鶏小島に面した岬(鶏小島キャンプ場)に駐車場があり、その突端に鶏小島観潮台が設置され、最大9ノッ

 

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