東京駅から東海道新幹線「のぞみ」を利用すると特急券は、名古屋まで4920円、京都・新大阪5810円、「ひかり」だと名古屋まで4710円、京都・新大阪5490円と、「ひかり」の方がちょっぴり安いことに。車両も運用上は同じで、時間的にもさほど変わりません。しかし、利用にあたっては注意すべき点もあります。
「ひかり」には外国人観光客が殺到、「ひかりの悲劇」も

たとえば東京駅7:30発の「のぞみ11号」(博多行き)は、名古屋駅9:09着で所要1時間39分。
東京駅7:33発の「ひかり633号」(新大阪行き)は、名古屋駅9:14着で所要1時間41分。
列車にもよりますが、2分しか違わない場合もあり(「ひかり633号」が2分遅いのは小田原駅に停車するため)、「最速のひかり」を選ぶのが賢明。
停車駅は、静岡駅または浜松駅などひと駅程度増えるだけなので、違いは数分。
指定席で210円、「ひかり」の自由席を利用すれば1140円安と駅弁代程度は浮く計算になります。
缶コーヒー1杯程度の違いですが、2分で缶コーヒーが付いてくると考えれば、お得な感じ。
ただし「ひかり」によっては名古屋駅まで1時間58分と時間がかかる「ひかり」があるので要注意です。
これは熱海駅、静岡駅、浜松駅と3駅も多く停車するためで、岡山行きの「ひかり」に限ればこのプラス3駅なので、コスパ重視の人は「岡山行きの『ひかり』は避ける」のが鉄則です。
さらに「ひかり」を利用する際の注意点は、大きな荷物(トランク)を持った外国人が多いこと。
網棚に危なっかしく巨大トランクが並ぶ場合も。
実はJRグループ6社が外国人旅行者向けに共同で提供している「ジャパン・レール・パス」(新幹線を含むJRグループの全線や一部の私鉄、JRバス、一部のフェリーが乗り放題のフリーきっぷ)は、東海道・山陽新幹線「のぞみ」、そして山陽・九州新幹線「みずほ」は利用不可で、「ひかり」、「こだま」のみ利用可能。
2023年10月から「のぞみ・みずほ利用券」を別途購入すれば「のぞみ」、「みずほ」にも乗車できるようになりましたが、同時に大幅な値上げも行なわれたため、やはり「ひかり」利用は多い傾向に。
その「ひかり」ですが、各車両の最後部の椅子の背と壁の隙間空間を外国人旅行者が荷物を置く場所に使うため、最後部の座席はリクライニングができない状態になることも。
一部ではこうした事態を「ひかりの悲劇」と呼んでいます。
ちなみに山陽・九州新幹線も「のぞみ」、「みずほ」利用よりも「ひかり」、「さくら」利用のほうが特急指定券は安く、新大阪〜岡山で120円得する計算に。

開催日時 | 「のぞみ1号」はあるけど、「ひかり1号」、「こだま1号」がないのはなぜ!? と相互リンクをお願いします |
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