東海道・山陽新幹線の共用トイレ、半数が女性専用トイレに!


JR東海は、2024年12月13日(金)、東海道・山陽新幹線の車内にある共用トイレの半数ほどを女性専用に変更する計画を発表。12月以降、順次供用が始まり、2025年3月15日(土)のダイヤ改正時には全編成で女性専用トイレが設置となる予定です。

北陸・上越・東北新幹線などではすでに導入済み

公園の公共トイレなどで男女共用の構造に改造する動きが増えていますが、逆に、東海道・山陽新幹線の共用トイレには女性が入りづらいという声もあったため、女性専用トイレの設置に踏み切ったということに。
背景には女性客が増加し、「女性専用トイレの設置を求める声が寄せられていた」、「男性が入ったお手洗いで便座に座ることに抵抗感を示すお客様もいる」、「女性のお客様に快適にご利用いただきたい」(JR東海)というサービス向上の一環としての導入と説明しています。

2023年7月3日にはツイッター(現・X)で「のぞみ」車内に、女性専用トイレがないのはおかしいという意見が投稿され、反響を呼んだこともありました。
実はJR東日本の東北新幹線、北海道新幹線に使用されるE5系(はやぶさ、はやて、やまびこ、なすの)、北陸新幹線・上越新幹線のE7系(かがやき、はくたか、あさま、とき、たにがわ)には、トイレ・洗面所などの女性専用スペースを設置。
女性専用が当たり前になっているのです。

今回、導入対象となるのは東海道・山陽新幹線の16両編成で運行する車両で、奇数号車(多目的トイレを設置の11号車を除く)にある男女共用トイレ2ヶ所のうち1ヶ所が女性専用となり、扉にはピンク色の識別帯やピクトグラム、案内シールが貼られます(女性専用トイレでは、便座を下げた状態が定位となり、男性の小便利用などがなくなることで、清潔な環境が保たれるとのこと)。

1編成に男女共用が9ヶ所、女性専用は7ヶ所、男性用(小用)は7ヶ所で、数的には男女共用の方が多いのですが、共用トイレを利用する女性もいるので、結果として、男性はトイレ待ちが生じる可能性も。

新幹線は男性のビジネス利用というイメージが強く、冷房などの温度設定もスーツの男性客に合わせた時代もありましたが、「ご利用のお客様のおおむね半数が女性」(JR東海)という時代を背景に、批判を覚悟の上で女性専用トイレの設置に踏み切ったというわけです。

東海道・山陽新幹線の共用トイレ、半数が女性専用トイレに!
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