毎年10月第2日曜10:00〜、栃木県大田原市の上石上温泉神社(かみいしがみじんじゃ)で例大祭が行なわれ『城鍬舞』(しろくわまい)が奉納されます。天文12年(1543年)9月、大田原城の竣工を祝う酒宴で、農民・藤兵衛が酔いに乗じて手にしていた鋤鍬を持ち、即興の舞を踊ったのが始まりと伝わる舞。
大田原城築城時の酒宴で農民が創始
藤兵衛は、石神村(現大田原市上石上)の農民。
大田原城築城の際に動員された農民で、酒宴で手に持っていた鋤鍬(すきくわ)を持って踊った踊りが城主・大田原資清(おおたわらすけきよ=那須氏の家臣で大田原城を築城)の興をひき、以来毎年正月に藤兵衛らを城中に召して、これを演じさせたのだと伝えられています。
以降、何度か中断されたこともありましたが、秋の豊作を祝い、現在では毎年10月上旬に石上小学校の児童や有志(城鍬舞保存会)が温泉神社に奉納しています。
形振(扇取)1人、横笛4から5人、鍬叩き12人(少女)、太鼓打2人、旗持1人が演じますが、薄紅色の頭巾をかぶった形振を先頭に、調子を合わせて舞う様子は、城を築く人夫が働く光景を彷彿させます。
なかでも、形振(扇取)の踊る様は「サッサッサァー」と呼びながら、あたかも人夫を励ましているかのよう。
白粉(おしろい)や口紅で化粧をした女の子12人が鍬叩き(鍬のたたき手)として華やかさを添えています。
上石上温泉神社例大祭『城鍬舞』奉納|大田原市 | |
開催日時 | 毎年10月第2日曜10:00〜 |
所在地 | 栃木県大田原市上石上1555-2 |
場所 | 上石上温泉神社 |
関連HP | 大田原市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR宇都宮線野崎駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 東北自動車道西那須野塩原ICから約7km、または、矢板ICから約13km |
問い合わせ | 大田原市観光協会 TEL:0287-54-1110 |
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