昭和30年代の街並みを再現した大分県豊後高田市の「昭和の町」で、周遊するボンネットバス「昭和ロマン号」。昭和100年を記念して再塗装が行なわれ、新車のような外観で2025年3月20日(木)に運行を再開。2025年春の運行は3月30日(日)〜4月29日(火・祝)の日曜、祝日です。
かつては路線バスとして秋田県・羽後交通で活躍
「昭和ロマン号」と呼ばれるボンネットバスは1957年に製造されたいすゞBx141。
105PS(馬力)のDA110形エンジンが搭載されたホイールベース4.15mのボンネットバスで(新潟市の北村製作所で製造)、1957年5月10日、秋田県の羽後交通に納車され(「秋2あ0155」で登録)、横手営業所、湯沢営業所管内の路線バスとして活躍しました。
1969年5月12日に廃車、その後、秋田県大仙市内で37年ほど放置されていました。
2007年、昭和の町(豊後高田市観光協会豊後高田市観光まちづくり株式会社)が譲り受け、福山自動車時計博物館(広島県福山市)にレストアを依頼し、エンジンの換装(DA120形を搭載)などの大掛かりな修復、法定整備の後(自動車検査証上の型式はBX140改)、2009年から運行しています。
乗車定員は、49人(座席数は27席)。
鞆鉄道(広島県福山市)で活躍するボンネットバスとは、ともに福山自動車時計博物館でレストアされており、姉妹関係ともいえる存在です。
「昭和ロマン号」は、日曜祝日を中心に、15分程度のミニ周遊を実施。
2025年4月までは日曜、祝日に午前4便、午後5便、昭和ロマン蔵前発、各便25名(先着順)で運行する予定。
ボンネットバスは、国東半島の広域観光にも貢献し、国宝・富貴寺大堂や熊野磨崖仏などを訪ねる「国宝探訪コース」や、「海辺満喫コース」といった無料の7コースを用意(7月〜9月ダイヤ、事前予約が必要)。
「運転手は昭和生まれ、バスも昭和生まれ、車掌だけが平成生まれよ」とバスガイドの西佐知子さんの案内も話題を呼んでいます。
昭和100年記念 ボンネットバス「昭和ロマン号」が再塗装して運行開始! | |
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