奈良時代に中国・唐から伝来したそうめん(素麺)。当初は索餅(さくべい)という餅菓子でしたが、鎌倉時代〜室町時代に、麺へと発展。そのルーツが有名な三輪素麺(奈良県桜井市)とされています。播州手延素麺「揖保乃糸」(兵庫県)、小豆島手延素麺(香川県)が「日本三大そうめん」です(なぜか島原素麺は入らず)。
三輪素麺|奈良県

●定義:奈良県桜井市の三輪山の麓で製造される奈良県三輪素麺工業協同組合検査員が月に数回各製造業者を巡回し、抜き取り検査及び指導を実施
組合が検査基準に基づいて合格し鳥居帯で結束されたものを、三輪素麺として販売
●特徴:手延べそうめんで、口当たりがなめらがで、コシが強いのが特徴(茹でた後ものびにくい特徴も)
三輪素麺工業協同組合で製品を等級別に認定し、目的に応じて購入できます
今も昔ながらに天日干し(「かどぼし」)するそうめんもあります
誉(ほまれ)、瑞垣(みずがき)、緒環(おだまき)、神杉(かみすぎ)と4種の細さがあり、細いものほど、等級が高くなります(最上級の神杉は10g当り120本以上)
一般的に1年寝かした古(ひね)ものが高級とされ、コシが強く、のどごしがUPします
ただし、小麦粉の風味を楽しむなら新物の購入を
●歴史:日本の麺食文化はそうめんに始まり、そうめんは三輪に始まるという歴史あるもの
三輪山の麓に小麦を蒔き、石臼で挽いて粉にし、三輪山の伏流水でこねてのばしたのが始まりです
●名店からの取り寄せ:享保2年(1717年)創業の「三輪山本」は、食事処併設のほか取り寄せも可能
播州手延素麺「揖保乃糸」|兵庫県

●定義:うどん、そば、中華麺を合わせて兵庫県南西部(播磨地方)で製造される麺の総称が播州麺(ばんしゅうめん)、そのうちそうめんは、播州手延素麺(ばんしゅうてのべそうめん)
そのなかの播磨の小京都・龍野(たつの市)で生産されるのが「揖保乃糸」(いぼのいと)です
兵庫県手延素麺協同組合(たつの市)の検査指導員による検査に合格した製品だけに検査証が貼られ、「揖保乃糸」を名乗ることができます
その年に出荷されるものを「新」(しん)、管理の行届いた専用倉庫でさらに1年間熟成させたものを「ひね」と呼び、熟成した麺はさらにコシが強く舌ざわりも良くなるのです(地元で厄と呼ばれる現象)
作られる時季や小麦粉の種類、麺の細さによって7つの等級に分類
●特徴:「つるみ」「歯切れ」「のど越し」で、茹で伸びしにくく滑らかな舌触り、さらにコシがある歯切れのよい食感が美味しさの秘密
切り落とし部分の「ばち」は、そうめんよりこしが強く粘りがあり、塩気が強いので汁物に入れるには最適です
●歴史:中世(15世紀)にはすでにそうめんの記録が残され、江戸時代に本格化
播州平野で収穫する小麦、揖保川の清流、赤穂の塩とそうめんづくりに必要な3つが揃うため、冬の農閉期の副業として発達
安永年間(1771~1780年)に龍野藩の許可業種として奨励されるように
明治時代に乾麺の製造を開始、現在乾麺の生産量では日本一を誇っています
●名店からの取り寄せ:明治14年創業の丸萬製粉が前身の「はりま製麺」は、そうめんだけでなく、製麺技術を活かして生み出した中華麺、うどんも生産(夏場の冷やし中華は大人気です)
小豆島手延素麺|香川県

●定義:小豆島手延素麺協同組合推奨の小麦、瀬戸内海の塩、かどや製油のごま油を100%使用し、しっかりと熟成させた麺
良質な小麦粉と瀬戸内の天然塩を使用し、しっかりと熟成させる(昔ながらの製法)「島の光」は、赤帯と、寒の時期限定で製造する事でよりコシの強い麺に仕上げた黒帯の2種
小豆島特産であるオリーブの実をペースト状にして伝統の素麺「島の光」に練り込んだ「手延オリーブ素麺」もあります
●特徴:強いコシとなめらかなのど越しが特徴
「ごま油を使う」ことで、麺の酸化を抑え独特な風味を醸し出し、長期保存しても変わらない味と品質を確保します
●歴史:慶長3年(1598年)に、池田村の住人がお伊勢参りの帰路に奈良の三輪で素麺の技術を習得し、持ち帰ったことに始まり、農閑期の仕事に最適なため発展を遂げました
瀬戸内気候で、雨の少ない気候風土が、麺の乾燥にも最適で、明治以降は関西などにも近いというメリットも
●名店からの取り寄せ:小豆島手延素麺協同組合WEB店「島の光」、香川県小豆島町のふるさと納税などで取り寄せが可能
| 日本三大そうめんとは!? | |
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