JR東日本が2024年2月9日(金)~9月中旬頃の間、北陸新幹線金沢~敦賀間開業に合わせたプロモーションの一環で、「福井・加賀へ一直線」のポスターが掲出されます。ギャオオォと恐竜が叫ぶ迫力あるポスターの撮影地は、福井県勝山市、かつやま恐竜の森にある「かつやまディノパーク」です。
日本列島誕生前、恐竜が闊歩していた時代にワープ
かつやま恐竜の森には「福井県立恐竜博物館」が建っていますが、常設展示「恐竜の世界」では、全身骨格標本が50体も展示され、そのうちの10体は本物の骨を組み上げた全身骨格標本です(本物の骨とレプリカの見分け方は、骨格を支えるフレームの有無)。
カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館(The Royal Tyrrell Museum of Palaeontology)、中国の自貢恐竜博物館(自贡恐龙博物馆)と並び、世界三大恐竜博物館にも数えられる恐竜展示で名高いミュージアムで、日本における恐竜研究の中心的な存在ですが、それは勝山市の手取層群から、恐竜の化石が多数発掘されているから。
手取層群は、今から1億6700万年前〜1億1000万年前の中生代、中期ジュラ紀~後期白亜紀の地層で、福井県、石川県、岐阜県、富山県と広範囲に広がっています。
手取層群からは、シダ植物や裸子植物などの植物化石、アンモナイトに代表される貝の化石など様々な化石が発掘されていますが、注目は恐竜の化石。
白亜紀にはまだ日本海はなく、日本列島はアジア大陸の端にくっついており、大陸の広大な河川や湖などの周辺にたくさんの恐竜が住んでいました。
福井県勝山市北谷町には、手取層群北谷層の恐竜発掘露頭もあり、日本有数の恐竜化石産地。
ここで発掘された恐竜化石(フクイラプトル、フクイサウルス、フクイティタン、コシサウルス、フクイベナートル)は「福井県立恐竜博物館」で所蔵されています。
「福井県立恐竜博物館」に隣接する森が、恐竜のテーマパーク「かつやまディノパーク」で、実物大の恐竜模型が配された中を全長460mの遊歩道で歩いて恐竜が闊歩していた時代を体感する仕組みです。
映画『ジュラシック・パーク』並みの注目度の高い写真も撮ることができるので、注目のスポットになっています(冬季は休業し、例年3月下旬の春休みから営業)。
かつやま恐竜の森へは北陸新幹線福井駅から、えちぜん鉄道勝山永平寺線・勝山行きに乗り換え、53分、終点下車。
勝山駅からは、福井県立恐竜博物館を結ぶ直通バス「恐竜博物館直通便」が運転され、所要は14分で到着します。
東京〜福井は、北陸新幹線利用で、最短2時間51分。
便利になった福井で、恐竜が繁栄した時代を体感するジュラシック体験を、ぜひ。
JR東日本「福井へ一直線」のポスターに登場の大迫力の恐竜は、かつやま恐竜の森 | |
関連HP | 福井・敦賀まで一直線で楽しみ方が広がる北陸旅行 |
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