静岡県島田市にある市立博物館が、島田市博物館。江戸時代、東海道の島田宿は、大井川の増水による川留めがあったことで大いに繁栄しました。そうした大井川の川越制度、島田宿に関する資料を展示。博物館の東側には国の史跡になっている島田宿大井川川越遺跡があり、分館が設置されています。
大井川の川越制度を学ぶ中心的な施設
1階の常設展示は、「旅と旅人」がメインテーマで、江戸時代後期の大井川と川越えの様子、島田宿の川留め文化などを展示。
川留めが長期にわたると旅する予算が足りなくなるなど、様々な事象が生まれたことが推測できます。
島田宿で有名だったという刀鍛冶、島田出身と伝えられる遊女、虎御前が考案したといわれる「島田髷」、そして大井神社の祭礼『島田大祭』なども紹介。
2階は特別展示室で、企画展や収蔵品展などを開催。
屋外展示場では川越制度が廃止された明治以降、大井川で使用していた川舟や道具を展示。
松尾芭蕉の句碑は、元禄7年(1694年)、雨のための増水で川留めとなった時に島田宿で詠んだ句「たわみては雪まつ竹のけしきかな」、「ちさはまだ青ばながらになすび汁」を刻んだもの。
島田宿博物館東側にある「せぎ跡」(堤防の跡)から300mの範囲が、国の史跡「島田宿大井川川越遺跡」。
水量により、川越の料金を決めた役所「川会所」(かわかいしょ)、川越人足が詰めた「番宿」(ばんやど)などが並び、もっとも大井川寄りにあるのが、島田市博物館の本館です。
島田市博物館 | |
名称 | 島田市博物館/しまだしはくぶつかん |
所在地 | 静岡県島田市河原1-5-50 |
関連HP | 島田市博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR島田駅からしずてつジャストライン金谷駅前行きで6分、稲荷町下車、徒歩7分 |
ドライブで | 新東名高速道路島田金谷ICから6km。東名高速道路吉田ICから10km、相良牧之原ICから12km |
駐車場 | 40台/無料 |
問い合わせ | 島田市博物館 TEL:0547-37-1000/FAX:0547-37-8900 |
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