静岡県静岡市葵区追手町にある昭和12年完成のレトロな庁舎が静岡県庁舎本館。コンペで入賞した泰井武(やすいたけし)の案に基づき、静岡市庁舎本館の設計をも担当した中村與資平(なかむらよしへい)が実施設計を行なっています。静岡市庁舎本館とともに国の登録有形文化財に指定されています。
浜松出身の建築家・中村與資平の実施設計
地上5階建てで、3階部分に議場があります。
昭和初期から、軍靴の足音が高まり、国威発揚の波に乗って日本の伝統を建築にも反映させる風潮が強まり、頂部に城郭風の屋根をのせた「帝冠様式」が数多く建てられましたが、静岡県庁舎本館もコンクリート造りのビルに瓦屋根を載せた「帝冠様式」。
上から見ると日の字型になる官庁建築で、正面中央の宝形屋根などは、当時流行した日本趣味を取り入れています。
屋根や玄関庇に使われている赤瓦の配色もあってか、スペイン風の雰囲気も漂わせており、スペイン風ドームをのせた静岡市庁舎本館を意識しているのかもしれません。
本館1階にも本館食堂がありますが、ランチタイムだけの営業になっています。
別館20階の別館食堂・喫茶は、ティータイムにも営業。
ちなみに設計者の中村與資平(なかむらよしへい)は、静岡県長上郡天王新田村(現・浜松市東区天王町)生まれ。
遠州銀行本店(静岡銀行浜松営業部)、浜松銀行協会(木下惠介記念館)、三十五銀行本店(静岡銀行本店)、静岡市庁舎本館、豊橋市公会堂など、多くの公共建築を手掛けています。
静岡県庁舎本館 | |
名称 | 静岡県庁舎本館/しずおかけんちょうほんかん |
所在地 | 静岡県静岡市葵区追手町9-6 |
関連HP | 静岡県公式ホームページ |
電車・バスで | JR静岡駅から徒歩10分 |
ドライブで | 東名高速道路静岡ICから約4km |
駐車場 | 青葉駐車場(157台/有料) |
問い合わせ | 静岡県知事直轄組織知事戦略局県民のこえ班 TEL:054-221-2455 |
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