栃木県日光市、中禅寺湖に流れ落ちる竜頭の滝のさらに上部に位置する高層湿原が、戦場ヶ原。男体山(なんたいざん)の噴火で湯川がせき止められてできた湖が、長い年月をかけて湿原化したもの。赤沼茶屋と湯滝などを結び戦場ヶ原自然研究路が整備され、自然観察に絶好の地。
広大な湿原地帯をハイキング
奥日光から日光山内に階段状になった地形の上から2段目にあたる部分が戦場ヶ原。
最上段の湯ノ湖の水が、湯滝となって次の段に落ちた場所で、さらに湯川は竜頭の滝となって3段目の中禅寺湖へと流れ落ちています。
戦場ヶ原の標高は1400m内外で、面積は400ha。
もともと湖だった場所が湿原に変身し、湿原から草原へのさらなる変化が進んでいますが、まだまだ、高層湿原の植物の観察が充分楽しめます。
戦場ヶ原自然研究路を歩けば、5月~10月にかけて、さまざまな花を愛でることができます。
ドライブなら国道120号沿い、三本松バス停向かいにある戦場ヶ原展望所からなら、広々とした湿原の様子が一望に。
散策の場合は赤沼茶屋横の駐車場に車を入れ、戦場ヶ原自然研究路を歩くのがおすすめ。
戦場ヶ原(赤沼茶屋~湯滝)は、5km、3時間ほど。
高低差も100mほどしかないので、ファミリーでのハイキングにも絶好です(トイレは起終点の赤沼駐車場、湯滝駐車場にしかありません)。
食事は、赤沼茶屋で可能。
途中の泉門池で小田代原方面、小田代橋で、光徳牧場方面への道を分岐し、光徳牧場へと足を伸ばすこともできます。
車利用の場合は、路線バスで駐車場に戻ればOKです。
木道改良工事などで、通行止め区間が生じている場合もあるため、事前に確認を。
生態系維持のためにペット同伴での歩行は不可です。
ちなみに、戦場ヶ原の名前の由来は神話にまつわるもので、太古の昔、男体山の神と群馬・赤城山の神が大蛇とムカデに姿を変えて戦い、男体山の神が勝利。
戦いのあった所が戦場ヶ原、ムカデの血がたまったのが赤沼、勝負がついた所が菖蒲ヶ浜と呼ばれるようになったとか。
戦場ヶ原 | |
名称 | 戦場ヶ原/せんじょうがはら |
所在地 | 栃木県日光市中宮祠 |
関連HP | 日光湯元ビジターセンター公式ホームページ |
電車・バスで | JR日光駅・東武日光駅から東武バス湯元温泉行きで1時間5分、赤沼下車、すぐ |
ドライブで | 日光宇都宮道路清滝ICから約21kmで赤沼駐車場 |
駐車場 | 赤沼駐車場(500台/無料) |
問い合わせ | 日光湯元ビジターセンター TEL:0288-62-2321/FAX:0288-62-2378 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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