小田代原

小田代原

栃木県日光市、奥日光の戦場ヶ原の西にある周囲3kmほどの湿原が、小田代原(おだしろがはら)。湯ノ湖から流れる湯川の西側にあり、「小田代原の貴婦人」と呼ばれるシラカンバの木は、被写体に人気です。湿原の周囲をミズナラが囲み、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

カメラマンの多くは、「小田代原の貴婦人」がお目当て

小田代原は、戦場ヶ原と同様に、湿原から草原に移行する階段といわれていますが(今も大雨の後には一時的に「小田代湖」が誕生します)、学術的な調査があまり行なわれておらず、はっきりとしたことはわかっていません。
一部を除きカラマツが植林されたこともありましたが、山火事で焼けたところが草原に戻っているのです。

6月~7月・ウマノアシガタ、7月〜8月・ホザキシモツケ、ニッコウアザミなどが咲き、9月下旬~10月中旬にはミズナラの黄葉や、ホザキシモツケなどの草紅葉(くさもみじ)が美しく、自然観察にも最適。
周囲の森林と比べて紅葉が早く進むため、草紅葉が目的なら9月下旬〜10月初旬頃がおすすめです(年によって変動がありますが、周囲の木々の紅葉に先駆けて色づきます)。
一見すると平坦地に見えますが高低差があるので、植生が異なり、草紅葉もグラデーションを描いています。

日光ではシカの食害が大きく、小田代原、西ノ湖もその被害が拡大したため、平成9年度には小田代原の周囲3kmを電気柵で囲い、シカの侵入を防いでいます(平成13年度には環境省が戦場ヶ原一帯を柵で囲っています)。
そのため湿原に遊ぶシカという写真の撮影はできませんが、防鹿柵のおかげでノアザミ群落が復活しています。


小田代原へは、戦場ヶ原自然研究路の赤沼茶屋側または泉門池側から通じる遊歩道が伸び、西ノ湖への途中に位置しているので、ハイキングでの到達が一般的。
赤沼茶屋(赤沼駐車場)と西ノ湖・千手ヶ浜を結ぶ低公害バスを利用し、小田代原バス停(赤沼車庫〜小田代原は所要12分)で下車すれば、ほとんど歩かずして湿原の風景に出会うことができます。

ちなみに小田代原は、「奥日光の湿原」としてラムサール条約湿地に登録されています(湯ノ湖、湯川、戦場ヶ原、小田代原のうちの260.41ha)。

画像協力/日光市

小田代原
名称 小田代原/おだしろがはら
所在地 栃木県日光市中宮祠
関連HP 日光市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR日光駅・東武日光駅から湯元温泉行きバスで1時間5分、赤沼下車、徒歩35分、または低公害バスで8分
ドライブで 日光宇都宮道路清滝ICから約21kmで赤沼駐車場
駐車場 赤沼駐車場(500台/無料)
問い合わせ 日光湯元ビジターセンター TEL:0288-62-2321
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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