栃木県那須町、活火山・那須岳(茶臼岳)の登山口でもある那須湯本温泉にある那須温泉神社(なすゆぜんじんじゃ)は、第34代舒明天皇の御代(630年)に狩ノ三郎行広が白鹿を追い求め那須山中に湧く温泉を発見。そのときに建立したと伝えられる古社です。那須与一が屋島の合戦の際に戦勝を祈願したことでも有名。
那須与一ゆかりの古社には芭蕉も参拝
祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと) 、少彦名命(すくなひこなのみこと)、 誉田別命(ほんだわけのみこと)。
『平家物語』には、那須与一が弓を放つ際に、「南無八幡大菩薩、別しては吾が国の神明、日光権現宇都宮、那須温泉大明神、願わくはあの扇の真中射させてたばえ給え・・・」と唱えたと記され、その「那須温泉大明神」がこの那須温泉神社。
那須与一が源平合戦で見事に的を射抜き、大願成就したことから、必勝祈願に訪れる人も少なくありません。
元禄2年4月19日(1689年6月6日)、松尾芭蕉も奥の細道途中に参拝し、「湯をむすぶ誓ひも同じ石清水」という句を残しています。
相殿に京の石清水八幡宮の分霊・誉田別命が勧請して合祀されているので、那須温泉神社に参詣し、その社殿の湯を手ですくうと、両神社にお参りしたことになる、これは湯が結ぶ縁であるとの意。
芭蕉は、那須温泉神社背後の殺生石を見学、さらに那須与一の宝物などを宮司から見せてもらってもいます。
例大祭は毎年10月8日・9日に斎行。
節分にに『節分追儺祭』、5月には『御神火祭』も執り行なわれています。
那須温泉神社 | |
名称 | 那須温泉神社/なすゆぜんじんじゃ |
所在地 | 栃木県那須郡那須町大字湯本182 |
関連HP | 那須温泉神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR那須塩原駅西口から東野交通バス那須岳山麓行きで50分那須湯本下車、徒歩5分 |
ドライブで | 東北自動車道那須ICから約14km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 那須温泉神社 TEL:0287-76-2306/FAX:0287-76-2411 |
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