江の島サムエル・コッキング苑

江の島サムエル・コッキング苑

江の島エスカーを乗り継ぎ、あるいは徒歩で江の島の頂上部にたどり着くと展望灯台のある江の島サムエル・コッキング苑は目の前。明治時代、世界の植物を蒐集したイギリスの貿易商サムエル・コッキングによって作られた庭園がここの始まり。現在は江ノ電の管理する庭園で、展望灯台「江の島シーキャンドル」がそびえています。

レンガ造りの温室遺構地下室も

東洋のマイアミビーチ片瀬海岸を見渡せるマイアミビーチ広場、休憩室を兼ねた蔵風の蕎麦打ち体験施設のある松本広場、中国伝統建築様式の四阿(あずまや)のある昆明広場など藤沢市の姉妹・友好都市を紹介する広場も設置されています。
江の島の春を飾る250種の椿やサムエル・コッキングが植栽した貴重な植物も観賞可能。
明治中期に建造したレンガ造りの温室遺構地下室も残されていますが、江の島フラワーフェスタの期間中のみ公開されています。

苑内にそびえる江の島展望灯台「江の島シーキャンドル」は、国道134号沿いの海岸風景、好天時には富士山や大島まで見渡せる眺望が魅力。
シーキャンドル真下には、「灯台キッチン DELI&TEA」も営業。

サムエル・コッキング

サムエル・コッキング(Samuel Cocking)は、1845年、イギリス領アイルランド生まれで横浜外国人居留地在住の貿易商。
明治2年、27歳の時に来日し、明治4年に横浜居留地55番地にてコッキング商会を設立、翌年、宮田りきと結婚。
明治13年に当時、江島神社の所有地だった江の島の頂上部の土地500坪余(現・亀ヶ岡公園)を妻のりき名義で購入し、別荘を建築。
明治15年に別荘の向かい側の土地(神仏分離、廃仏毀釈で廃寺となっった寺の菜園跡)を購入して庭園を造営しています。

コッキング商会は写真材料や医療器具などを輸入し、日本産のテッポウユリ、ハッカなどを輸出していました。
小西六写真工業(現・コニカミノルタ株式会社)創業の祖、6代・杉浦六右衞門は開通したての陸蒸気(おかじょうき)で横浜のコッキング商会に通い、石版や写真材料を購入。
問屋小西屋六兵衞店の取り扱い品目に写真材料、石版材料を加えています。
これがコニカの創業で、明治6年のこと。

江の島サムエル・コッキング苑
名称 江の島サムエル・コッキング苑/えのしまさむえる・こっきんぐえん
所在地 神奈川県藤沢市江の島2-3-28
関連HP 江の島シーキャンドル・江の島サムエル・コッキング苑公式ホームページ
電車・バスで 小田急線片瀬江ノ島駅から徒歩20分
ドライブで 横浜横須賀道路朝比奈ICから約15km
駐車場 江の島なぎさ駐車場(232台/有料)
問い合わせ 江の島サムエル・コッキング苑 TEL:0466-23-0623/FAX:0466-23-0623
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
江の島シーキャンドル

江の島シーキャンドル

平成14年、江ノ電(江ノ島電鉄)開業100周年事業として建設され、平成15年4月29日に開業した江の島(神奈川県藤沢市)の展望灯台が江の島シーキャンドル。昭和26年に日本初の民間灯台として設置された江の島灯台が前身で、現在も単なる展望塔で

江の島エスカー

江の島エスカー

神奈川県藤沢市、江の島島内の江島神社参道横に設置された上り専用の有料エスカレーターが江の島エスカー。江島神社入口の石段上り口から江の島の頂上に至る4連のエスカレーターが石段脇に設置され、江ノ島電鉄が運営。全長106m、高低差46mで、上りの

江の島・青銅の鳥居

江の島・青銅の鳥居

神奈川県藤沢市江の島1丁目、江の島島内の入口に立つのが青銅の鳥居。江の島弁天橋を渡った先、最初に参詣者を出迎える一の鳥居で、神仏習合時代の江島弁財天信仰を今に伝える鳥居で、江の島詣(江島詣)最盛期の延亨4年(1747年)に建立。現在の鳥居は

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ