江の島エスカー

江の島エスカー

神奈川県藤沢市、江の島島内の江島神社参道横に設置された上り専用の有料エスカレーターが江の島エスカー。江島神社入口の石段上り口から江の島の頂上に至る4連のエスカレーターが石段脇に設置され、江ノ島電鉄が運営。全長106m、高低差46mで、上りのみ設置されています。

高低差46mを上り専用エスカレーターで克服

1区(1連・2連目)は、鳥居前〜江島神社・辺津宮( へつみや ) 、2区(3連目)が辺津宮〜中津宮、3区(4連目)中津宮〜頂上で、料金は通し料金と区間料金の設定があります。
江の島・鎌倉フリーパス、のりおりくん、湘南モノレール1日フリーきっぷなど1日乗車券での割引があるのでお見逃しなく。
江の島エスカーとコッキング苑、江の島シーキャンドルの入場がセットになった「江の島シーキャンドルセット利用券」も販売。

昭和24年、江ノ島電気鉄道の取締役に就任した五島慶太(ごとうけいた=東京急行電鉄の創業者)は、鉄道事業への依存から脱却するため、、社名を「江ノ島鎌倉観光」に変更し、昭和26年3月25日、江の島の頂上部に灯台と展望台を兼ねた平和塔(江の島シーキャンドルの前身)と植物園(現・江の島サムエル・コッキング苑)を開園。
誘客には階段がネックとなったため、有料のエスカレーター設置に踏み切ったもので、昭和34年の営業開始。
エスカーという名前は、エスカレーターでは下りがあると誤解されるために生み出しな言葉です。

景観への配慮から1区、2区はトンネル構造で、景観を楽しむことはできません。
これは建設時に文化財保護委員会や建設反対派との妥協点として、地下構造になったもの。

なお、内部構造の問題で、車椅子での利用は不可。
バリアフリー化に向けて、斜行エレベーター化するなどの検討が行なわれていますが、実現していません。

江の島エスカー
名称 江の島エスカー/えのしまえすかー
所在地 神奈川県藤沢市江の島2丁目3-9
関連HP 藤沢市観光公式ホームページ
電車・バスで 小田急線片瀬江ノ島駅から徒歩15分
ドライブで 横浜横須賀道路朝比奈ICから約14km
駐車場 江の島なぎさ駐車場(232台/有料)
問い合わせ 江ノ島遊園事業所 TEL:0466-23-2444
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
江島神社

江島神社

江戸時代には箱根権現(現・箱根神社)に詣でる箱根詣、丹沢大山の石尊権現に参詣の大山詣(現・大山寺、大山阿夫利神社)と並んで参詣者の多かったのが江の島の「裸弁財天」を拝む江島詣。その江島詣を今に伝える古社が、江の島島内に鎮座する江島神社で、辺

江の島岩屋

江の島岩屋

神奈川県藤沢市にある江戸時代には江の島詣(江島詣)で賑わった江の島。その江の島の最奥、稚児ヶ淵(ちごがふち)から海上に造られたコンクリート製の桟道を進んだ先にあるのが、江の島岩屋。役(えん)の行者が開き、空海(弘法大師)や日蓮上人も参籠した

江の島・恋人の丘(龍恋の鐘)

江の島・恋人の丘(龍恋の鐘)

神奈川県藤沢市、江の島の最奥、江島神社奥津宮の社前から入った丘が恋人の丘。断崖に龍恋の鐘(りゅうれんのかね)が設置され、この鐘を鳴らせば別れることはないと喧伝(けんでん)され、恋人達に人気のスポットになっています。「江島縁起」天女と五頭龍に

江の島サムエル・コッキング苑

江の島サムエル・コッキング苑

江の島エスカーを乗り継ぎ、あるいは徒歩で江の島の頂上部にたどり着くと展望灯台のある江の島サムエル・コッキング苑は目の前。明治時代、世界の植物を蒐集したイギリスの貿易商サムエル・コッキングによって作られた庭園がここの始まり。現在は江ノ電の管理

江の島シーキャンドル

江の島シーキャンドル

平成14年、江ノ電(江ノ島電鉄)開業100周年事業として建設され、平成15年4月29日に開業した江の島(神奈川県藤沢市)の展望灯台が江の島シーキャンドル。昭和26年に日本初の民間灯台として設置された江の島灯台が前身で、現在も単なる展望塔で

江の島・稚児ヶ淵

江の島・稚児ヶ淵

江戸時代には江の島詣で賑わった江の島西端、江の島岩屋周辺にある岩棚の海岸にある淵が稚児ヶ淵(ちごがふち)。建長寺広徳院の自久(自休)和尚に見初められた相承院(鶴岡八幡宮の僧坊・鶴岡二十五坊のひとつ、頓覚坊)の稚児・白菊が身を投げたことが名の

江の島・青銅の鳥居

江の島・青銅の鳥居

神奈川県藤沢市江の島1丁目、江の島島内の入口に立つのが青銅の鳥居。江の島弁天橋を渡った先、最初に参詣者を出迎える一の鳥居で、神仏習合時代の江島弁財天信仰を今に伝える鳥居で、江の島詣(江島詣)最盛期の延亨4年(1747年)に建立。現在の鳥居は

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ