第1いろは坂・剣ヶ峰展望所

栃木県日光市、下り専用の第1いろは坂（6.5km）途中にある展望駐車場が、剣ヶ峰展望所。昭和29年10月1日に開通した日光道路が前身の第1いろは坂は、男体山の沢筋を間近に眺めて走りますが、剣ヶ峰展望所からも方等滝（ほうとうのたき）、般若滝（はんにゃのたき）、砂防群、屏風岩を眺望します。

第1いろは坂では唯一の駐車可能スポット

方等とは、大乗の経典のこと、般若もすべての事物や道理を明らかに見抜く深い智慧のことで、ともに仏教の用語。
日光全体が日光山として、神仏習合、修験の聖地として発展した歴史を物語っています。

41番カーブ・「み」と43番カーブ・「し」の間の直線道路（尾根を走行）部分に小さな駐車スペースが設けられています。

剣ヶ峰展望所の脇には、日光有料道路完成記念碑が立ち、昭和22年に初代公選栃木県知事に就任し、いろは坂の開削（日本で2番目の有料道路、日光道路の開通）に尽力した小平重吉（こだいらじゅうきち）のレリーフがあります。
昭和27年に新道路法の制定を受け、参宮有料道路（三重県）に続いて、全長6526m、幅員6mの日光道路が開通したのです（県営事業としては初の事業）。

ちなみに剣ヶ峰展望所という名前は、剣ヶ峰を眺めるのではなく、一帯の地名が中宮祠へと向かう男体山登拝道（中禅寺道）の剣ヶ峰（尾根の突端）という地名から。

第1いろは坂

栃木県日光市の日光山内と中禅寺湖の段差を克服するヘアピンカーブが連続する坂道のひとつが、第1いろは坂。第1いろは坂（6.5km）は下り専用、第2いろは坂（9.5km）は上り専用で日光山内側では馬返で分岐。もともとあった坂道は現在の第1いろは