栃木県足利市県町にある東武鉄道伊勢崎線の駅が、県駅(あがたえき)。昭和3年5月1日に開業した駅で、あがた駅南産業団地の造成が行なわれていますが、以前は田園風景にポツンとある駅でした。東武鉄道の難読駅名のひとつ。
古代、ヤマト王権の直轄地だったことを表す地名
県という地名は、三重県四日市市の県地区など全国にあり、その代表格が足利市県町。
大化の改新以前、ヤマト王権の地方制度が県(あがた)で、その首長が県主(あがたぬし)。
つまりはヤマト王権時代の王権の直轄地だったことがわかるのです。
大化の改新以降の律令制で、県制度は廃止されますが、地名として残ったものだと推測できます。
県主神社、県神社などが祭祀され、京の賀茂神社(現在の上賀茂神社、下鴨神社)はそのひとつです。
往時は、渡良瀬川がすぐ近くを流れ(現在は少し北に離れています)、康治2年(1143年)には伊勢神宮の御厨(みくりや=神饌を調進する地)、簗田御厨(やなだのみくりや)となっていて、県町に神明宮が鎮座するのはその名残りです。
普通列車のみ停車。
県駅 | |
名称 | 県駅/あがたえき |
所在地 | 栃木県足利市県町49-1 |
関連HP | 東武鉄道公式ホームページ |
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