上野の森美術館

東京都台東区、上野恩賜公園内に昭和47年4月に開館した公益財団法人日本美術協会が運営する美術館が、上野の森美術館。数多くの重要文化財の公開、国際展、企画展を開催し注目を集めてきた美術館で、美術館自体の収蔵作品は持たず、一貫して企画展の展示を実施。

上野公園で唯一の私立美術館は、皇室ゆかりの美術館

明治12年創立の龍池会（りゅうちかい）に始まる日本美術協会の歴史。
欧米諸国との交流は、日本の伝統芸術を通じてという明治天皇の信念を背景に、急激な欧米化で日本の美術作品は価値が下落したことを危惧した佐野常民（さのつねたみ）を会頭にして龍池会（上野の天龍山生池院＝弁天堂に集結して会を結成したのが名の由来）を設立し（岡倉天心ら文部省組は、和洋折衷の新しい日本画の創出するため「鑑画会」を発足させ、東京美術学校を設立）、その後は宮内省に接近し、皇室の文化活動の中心的な役割を担いながら、明治20年、日本美術協会と改称。
明治21年、美術展示のための「日本美術協会美術展示館」を上野恩賜公園内に開館したのが、上野の森美術館の前身です。

戦前は、昭和18年の123回展まで、『美術展覧会』を開催、昭和47年に上野の森美術館としてリニューアルオープンし、昭和63年、協会設立100年を記念して「高松宮殿下記念世界文化賞」を創設、さらに若手芸術家奨励制度も設置されています。

常設展示はなく、若手作家の発掘と活動の助成を目的とする『VOCA展』、公募展の『上野の森美術館大賞展』や16歳以上なら誰でも参加することのできる『日本の自然を描く展』などが有名。
定期的に独創的な企画展を開催し話題を集めています。
平成18年に増築された別館1階は、「上野の森美術館ギャラリー」、3階は上野の森アートスクールとなっています。

喫茶「Cafe mori」、ミュージアム・ショップを併設。
ミュージアム・ショップのオリジナルグッズは土産にも絶好です。

上野の森美術館
名称	上野の森美術館／うえののもりびじゅつかん
所在地	東京都台東区上野公園1-2
関連HP	上野の森美術館公式ホームページ

電車・バスで	JR上野駅公園口から徒歩5分
ドライブで	首都高速上野ランプから約600mで上野公園第1駐車場
駐車場	なし／上野公園第1駐車場（100台／有料）など利用
問い合わせ	上野の森美術館 TEL:03-3833-4191／FAX:03-3836-0066
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