日比谷セントラルビル公開緑地(江戸城外濠復元石垣)

江戸城外濠跡に位置する日比谷セントラルビル。その公開緑地には江戸城外濠の石垣を復元保存しています。昭和9年に日産館、昭和19年に大日本帝国海軍の艦政本部などが置かれた場所で、昭和31年以降は三井物産の所有となり、物産館として三井物産の本社社屋となりました。昭和58年に日比谷セントラルビル建築の際に、公開緑地を設置。

往時の汐留川(外濠)の石垣が発掘されている!

公開緑地に復元された石垣は、西側に隣接する物産ビル別館建設時に発見された江戸城外濠の石垣。
外濠は、江戸城惣構(えどじょうそうがまえ)として1636(寛永13)年に完成しています。

そのなかで城郭の南側は、赤坂に今も地名として残る溜池(ためいけ)を起点として、西に向けて汐留川が流れていましたが、この汐留川を外濠にしていました。後に浜御殿(現・浜離宮恩賜庭園)ができるとそれを囲むように水路が延長されています。

その外濠も浜離宮恩賜庭園部分を除いて明治以降にすべて埋め立てられ、道路とビル群に変わっています。

同様に外濠の石垣は、東京メトロ南北線市ヶ谷駅の工事の際にも発見され、その一部が市ヶ谷駅の構内に復元保存されています。

広重『江戸勝景 虎之門外之図』に描かれる外濠
明治時代の虎之門と外濠(汐留川)

江戸切絵図に見る 汐留川(外濠)

日比谷セントラルビル公開緑地
名称 日比谷セントラルビル公開緑地/ひびやせんとらるびるこうかいりょくち
所在地 東京都港区西新橋1-2-9
電車・バスで 都営三田線内幸町駅からすぐ。JR、東京メトロ銀座線、都営浅草線、ゆりかもめ線、新橋駅から徒歩5分
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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