東京都府中市、14haという広大な森全体がミュージアムという府中市郷土の森博物館に移築されているのが、旧府中町役場庁舎。木造2階建て、瓦屋根の洋風建築で、大正10年の築。大正デモクラシーを背景に、府中町民の熱意によって3年の歳月と、1万5625円69銭を費やして完成した庁舎です。
多摩に現存する最古の役場建築
現在の府中市宮西町1-8に建てられた府中町役場の庁舎。
錘(バランスウエイト)を内蔵した上げ下げ窓を左右対称に配し、採光のため屋根から突き出した切妻の小屋根付き窓(ドーマーウィンドウ)、棟飾り(尖塔)、孔雀をあしらった換気口といった洋風な設えですが、玄関は和風の唐破風という和洋折衷に。
裏側には和風平屋の建物を付設させています。
昭和29年4月に、府中町、西府村、多磨村の合併による府中市が誕生していますが、その後も府中市役所、府中市立図書館(昭和36年〜)、府中市教育研究所として利用されてきました。
昭和59年に解体され、昭和61年に現在地に移築保存。
多摩地域に現存する最古の役場建築で、東京都の有形文化財に指定されています。
府中市郷土の森博物館・旧府中町役場庁舎 | |
名称 | 府中市郷土の森博物館・旧府中町役場庁舎/ふちゅうしきょうどのもりはくぶつかん・きゅうふちゅうまちやくばちょうしゃ |
所在地 | 東京都府中市南町6-49-10 |
関連HP | 府中市郷土の森博物館公式ホームページ |
電車・バスで | 京王電鉄分倍河原駅から京王バス郷土の森総合体育館行きで6分、郷土の森正門前下車、徒歩1分 |
ドライブで | 中央自動車道国立府中ICから約3.5km |
駐車場 | 400台/無料 |
問い合わせ | 府中市郷土の森博物館 TEL:042-368-7921 |
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