東京都渋谷区代々木1丁目・千駄ヶ谷4丁目、JR山手貨物線の代々木駅〜原宿駅間にある踏切が、青山街道踏切。山手線唯一の踏切は第二中里踏切(北区・田端駅〜駒込駅間)ですが、埼京線と湘南新宿ラインの電車が走行する山手貨物線には青山街道踏切、厩道踏切、長者丸踏切が残されています。
山手貨物線(法令上は山手線)にある「開かずの踏切」
山手貨物線は、品川駅〜田端駅間(新宿駅経由)の山手線の複々線として大正14年3月28日に全線複々線化で増設された線路。
現在は、埼京線、湘南新宿ラインのほか貨物列車(新鶴見信号場〜田端信号場駅〜東北本線、田端信号場駅〜常磐線貨物支線経由〜隅田川駅)も運行し、「成田エクスプレス」、「踊り子」など特急列車も走行しています。
天皇の行幸に際して原宿駅を発着する「お召し列車」が通る線路もこのJR山手貨物線です。
山手貨物線はあくまで通称で、法令上は山手線に属するため、厳密には山手線の踏切ということに。
起点の品川駅から9789m(現地での表示は9k789m)の地点に位置する山手貨物線の第2号踏切が、青山街道踏切で、山手線に現存する4ヶ所の踏切のひとつ。
JR代々木駅西口を出て南側へ進み、すぐの場所にあるのが、厩道踏切(うまやみちふみきり)。
山手線の高架橋をくぐれば、青山街道踏切で、ともに「開かずの踏切」として有名(通過列車の本数は、平日朝8時台で45本)。
令和元年11月30日からは相鉄線との直通列車も加わったことで、いよいよ「開かず」の深刻さが増しています。
「中央線が山手貨物線を跨いでいるため、貨物線の高架化はまず不可能。線路の地下を都営大江戸線が横切る場所もあるなど、周辺の地形など物理的な制約から実現性が低く、有効な対策が見出せていない状況」(渋谷区)ということで、当面は「開かずの踏切」として存続する可能性が大。
ちなみに青山街道は、かつて丹沢大山の石尊権現に参詣の大山詣(現・大山寺、大山阿夫利神社)で賑わった道で、大山道(大山街道)とも呼ばれていました。
この道をそのまま進めば、表参道方面へと通じています(踏切の先にはポニーキャニオン代々木スタジオが)。
青山街道踏切 | |
名称 | 青山街道踏切/あおやまかいどうふみきり |
所在地 | 東京都渋谷区代々木1丁目・千駄ヶ谷4丁目 |
電車・バスで | JR・都営地下鉄代々木駅から徒歩5分 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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